私なら、親にオーディオブックをすすめるときは、本人が聴きたい作品と、一人で再生できる方法を一緒に選びます。使い慣れた端末で好きな作品を少し聴いてもらい、止めたり、続きを再生したりするところまで手伝います。
この記事の目次
最初の一冊は短編でも長編でも構いません。長い小説なら一部分を聴くだけでも、音声で楽しめそうかを試せます。年額契約や新しい機器の用意は急がなくて大丈夫です。
年齢で選ばず、もともと好きな話題から一冊を選ぶ
最初の一冊は、本人がもともと好きな話題から選ぶのがおすすめです。推理小説が好きなら謎のある物語、歴史番組が好きなら気になる時代の本。昔読んだ小説をもう一度楽しみたいなら、その作品が音声になっているか探す方法もあります。
たとえば「歴史が好き」でも、戦国の人物の生涯を知りたいのか、昔好きだった時代小説を楽しみたいのかで、選ぶ本は変わります。年齢からジャンルを決めるより、いつも見ている番組や以前好きだった本の話から、一冊を見つけるほうが自然です。
短編なら一つの話を区切りよく楽しめますし、長編なら何日も同じ物語の続きを楽しめます。親が長い小説を好きなら、最初から短い話に絞る必要はありません。
気になる作品のサンプルでは、朗読の声や読み方も分かります。好きな小説だからこそ、耳で聴くとどんな感じなのか、一緒に試してみるのも楽しそうです。好きな声優さんや俳優さんがいるなら、その人の朗読作品から探す方法もあります。
父には音声を聴いてもらい、操作を手伝った
老眼で文字を読むのがつらくなってきた父にも勧めました。父はもともと読書好きで、その場で少し音声を聴いて興味を持って、iPhoneで登録しました。操作方法は私がほとんど教えましたが、いまでは父も楽しんでいます。
使い慣れた端末があるなら、そのまま始める
← 表は横にスクロールできます →
| 本人が普段使うもの | 最初の候補 | 家族が最初に手伝うこと |
|---|---|---|
| スマートフォン・タブレット | オーディオブックのアプリ | ログインと一冊の準備、再生画面への戻り方 |
| パソコン | AudibleなどのWeb再生 | ライブラリーを開く場所を分かりやすくする |
| 設定済みのEcho(エコー) | Alexa(アレクサ)の音声操作 | 作品を準備し、再生・停止の呼びかけを一緒に試す |
| 上の端末を使っていない | 家族の端末で青空朗読の無料公開音声を一緒に聴く | 本人が音声で本を楽しみたいか、購入前に試す |
パソコンを使い慣れている人なら、Audibleのブラウザ再生で始められます。
Echoは声で操作するスピーカーですが、最初は機器の接続やアカウントの設定も必要です。家族が設定と作品の準備まで手伝えば、日常は「アレクサ、私の本を読んで」と呼びかけてAudibleを再生できます。
パソコンやEchoを使う具体的な方法は、スマホなしでオーディオブックを聴く方法にまとめています。
一緒に試すのは「再生・停止・再開」の三つ
家族が再生して渡すだけだと、次に一人になったときに困ることがあります。電話や来客で止めたあと、続きを聴けるか。別の画面を開いたあと、本に戻れるか。最初に試したいのは、この普段の操作です。
- 作品を開いて再生する。
- 一度止めて、別の画面や操作へ移る。
- 同じ作品へ戻り、続きを再生する。
ログインや作品の準備を家族が手伝ったら、普段の再生は本人にも試してもらいます。どこで迷うかが分かれば、紙に残す手順も絞れます。「本のアイコンを押す」「この作品を開く」「再生を押す」と、実際に使う順に短く書くと、あとから見直せます。
家族が横から全部押してしまうと、一人でできるところと、手伝ってほしいところが分かりません。編集部のおすすめは、操作を説明したあと、本人に触ってもらうことです。迷ったときに戻れるよう、使っているアプリ名と作品名もメモに添えておけば、電話で相談を受けるときにも同じ本の画面から話せます。
次に聴きたい本が見つかったときはどうするかも、最初に相談しておきたいところです。本を探すのは家族が手伝い、再生は本人が楽しむ、という始め方でも構いません。操作を一度に全部覚えてもらおうとせず、今困っているところから一緒に確かめてみましょう。
Echoの場合は、親の声で再生と停止を試します。呼びかけを紙に残すなら、再生だけでなく、途中で止めるときの言葉も添えておくと使いやすくなります。
聴く場所と音量は、本人の心地よさを基準にする
最初の一回は、テレビやほかの音を止めた静かなところで聴いてもらうと、朗読の声が合うかどうか判断しやすくなります。周りの音も聞こえていたほうが安心ならスピーカー、家族とは別のものを楽しみたいならイヤホンが候補になります。
速度も初めから上げなくて大丈夫です。通常の速度で聴いてみて、言葉の区切りが追いにくければ遅く、話し方がゆっくり過ぎるなら少し速くする。倍速に慣れようとせず、本人が聴き続けたくなる速度を使えばいいのです。

「気に入ってもらえたら、どこが好きだったか聞きたくなるな」

「感想会もセット?」

「おすすめした側は、ちょっと気になるでしょ」

「気になるけど、毎回聞かれたら、感想を考えながら聴きそう」

「それじゃ、のんびり楽しめないね」

「次の話を聴いていてくれたら、俺はそれだけでうれしいよ」
契約する前に、支払いと作品選びの担当を決める
続けて使うなら、誰の名義で契約して誰が払うのかを先に決めましょう。親のためのサービスでも、子どもが契約者になると、請求や解約の案内を家族だけが把握して、本人には届かない状態になり得るからです。
登録操作を手伝う場合も、請求のメールがどこへ届くか、解約するときは誰が手続きするかまで分かるようにしておくと、後の相談がしやすくなります。
月額料金を払う前に音声を試したいなら、青空朗読などの無料公開音声があります。無料作品と期限付きの無料体験は仕組みが違うので、無料で聴けるオーディオブックから、会費のかからない候補を選べます。
対象者は30日無料。終了後はプレミアム月1,500円で自動更新します。
朗読CDを贈る場合の購入例と機器の条件は、朗読CDと配信の比較にまとめています。
月額契約の前に借りられる音声を探すなら、地域の図書館でオーディオブックを使う手順も使えます。




