親にオーディオブックをすすめるなら、まず決めるのは有料サービスではなくて、本人が聴きたい作品と、毎回一人で再生できる方法です。普段スマートフォンを使う人ならアプリ、パソコンを使う人ならブラウザ。画面を触らずに聴きたい人には、設定を済ませたEchoに声をかけて再生する方法もあります。
この記事の目次
最初は手元の端末で短い作品を一つ聴いて、止めたり続きを再生したりするところまで試してみましょう。年額契約や新しい機器の用意は急がなくて構いません。続きが楽しみになったら、そのときに作品を増やしていきます。
年齢で選ばず、もともと好きな話題から一冊を選ぶ
高齢者向けという名前の本だけから選ぶ必要はありません。推理小説が好きなら謎のある物語、歴史番組が好きなら気になる時代の本。昔の小説をもう一度楽しみたいなら、その作品の朗読を候補にします。
選ぶときに家族が聞いておきたいのは、耳で本を聴いてみたいか、どんな話なら続きが聴きたいか、の二つです。「ためになるから」「認知症予防によさそうだから」と家族の目的だけで渡すより、本人の楽しみにつながる作品を探してください。
短編が好きな人には短編を、長い小説にじっくり付き合いたい人には長編を。年齢だけで長い話を避けたり、分かりやすそうな童話に限定したりしないことも大事です。
同じ小説でも、朗読者が違えば選択肢は変わります。まずサンプルで声を聴いて、続けて聴きたいと思える版を選ぶ。声から探すなら、Audibleの声優・俳優による朗読作品も参考になります。
使い慣れた端末があるなら、そのまま始める
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| 本人が普段使うもの | 最初の候補 | 家族が最初に手伝うこと |
|---|---|---|
| スマートフォン・タブレット | オーディオブックのアプリ | ログインと一冊の準備、再生画面への戻り方 |
| パソコン | AudibleなどのWeb再生 | ライブラリーを開く場所を分かりやすくする |
| 設定済みのEcho | Alexaの音声操作 | 作品を準備し、再生・停止の呼びかけを一緒に試す |
| 上の端末を使っていない | 家族の端末で青空朗読の無料公開音声を一緒に聴く | 本人が音声で本を楽しみたいか、購入前に試す |
Audibleはパソコンでも聴けるので、新しくスマートフォンを持たなくても始められます。ブラウザでサインインして、ライブラリーの作品から「今すぐ聴く」を選ぶ方式です。Audibleのブラウザ再生案内
Echoは「アレクサ、私の本を読んで」などと呼びかけてAudibleを再生できます。ただ、日常の操作を声でできることと、機器の接続やアカウントの初期設定を一人で済ませられることは別です。初めて導入するときは、再生の呼びかけだけ教えて終わりにせず、設置と設定まで家族が準備します。AlexaでのAudible再生案内
パソコンやEchoを使う具体的な方法は、スマホなしでオーディオブックを聴く方法にまとめています。
一緒に試すのは「再生・停止・再開」の三つ
家族が再生して渡すだけだと、次に一人になったときに困ることがあります。電話や来客で止めたあと、続きを聴けるか。別の画面を開いたあと、本に戻れるか。最初に試したいのは、この普段の操作です。
- 作品を開いて再生する。
- 一度止めて、別の画面や操作へ移る。
- 同じ作品へ戻り、続きを再生する。
横から全部操作してしまわず、本人にも一度試してもらうと、どこで迷うのかが見えてきます。紙に残すなら、機能を全部書くより「本のアイコンを押す」「この作品を開く」「再生を押す」と、実際に使う順に短く書いたほうが役に立ちます。
Echoも、家族の声で動いたから大丈夫、では終わらせません。本人の声で再生と停止を試してもらいます。長い作品名を毎回言うのが難しければ、ライブラリーを準備しておいて、「私の本を読んで」という短い呼びかけから始められます。
聴く場所と音量は、本人の心地よさを基準にする
最初の一回は、テレビやほかの音を止めた静かなところで聴いてもらうと、朗読の声が合うかどうか判断しやすくなります。周りの音も聞こえていたほうが安心な人にはスピーカー、家族とは別のものを楽しみたい人にはイヤホンと、暮らし方に合わせて選びます。
速度も初めから上げなくて大丈夫です。通常の速度で聴いてみて、言葉の区切りが追いにくければ遅く、話し方がゆっくり過ぎるなら少し速くする。倍速に慣れようとせず、本人が聴き続けたくなる速度を使えばいいのです。
話を追えなくなったら、少し戻ってもいいし、その日は止めてもいい。家族から内容を質問して理解度を測るより、「ここが面白かった」「次は別の話がいい」と本人が話せる余地を残しておきます。
人にすすめるときは、好きな題材から聞く
老眼で文字を読むのがつらくなってきた父にも勧めました。父はもともと読書好きで、その場で少し音声を聴いて興味を持って、iPhoneで登録しました。操作方法は私がほとんど教えましたが、いまでは父も楽しんでいます。
契約する前に、支払いと作品選びの担当を決める
続けて使うなら、誰の名義で契約して誰が払うのかを先に決めましょう。親のためのサービスでも、子どもが契約者になると、請求や解約の案内を家族だけが把握して、本人には届かない状態になり得るからです。
家族だから自分のアカウントをそのまま渡せばいい、と決めずに、使う人と契約をそろえる方法を基本にします。どんなサービスかを本人に説明して、必要な操作は家族が手伝う。その形なら、あとで支払いの相談もしやすくなります。
月額料金を払う前に音声を試したいなら、青空朗読などの無料公開音声があります。無料作品と期限付きの無料体験は仕組みが違うので、無料で聴けるオーディオブックから、会費のかからない候補を選べます。
好きな一冊を選んで、続きを聴きたくなったときに自分で再生できる。そこまでできれば、家族の手助けも必要な場面だけで済みます。次に会ったら、操作のことだけでなく、今度はどんな作品を聴きたいかも聞いてみてください。
対象者は30日無料。終了後はプレミアム月1,500円で自動更新します。
画面を使わない方法を選ぶなら、朗読CDとアプリの違いで整理しています。
月額契約の前に借りられる音声を探すなら、地域の図書館でオーディオブックを使う手順も使えます。




