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Audible(オーディブル)の評判|10年以上使って分かった、続ける価値と合わない使い方

家事や移動の時間に本を楽しみたい人にとって、Audibleはお金を払って続ける価値のあるサービスです。反対に、仕事の資料を探すために読みたい人や、音声を聞きながら別の文章を読む人には、私は勧めません。私なら、気分で何冊かを行き来する人には月額1,500円のプレミアム、聴きたい1冊が決まっている人には月額880円のスタンダードを選びます。

この記事の目次
  1. 私が今も評価するのは、本を開けない日に続きを楽しめること
  2. プランが変わる中で、私の選び方も変わった
  3. 朗読を選ぶ手がかりになる3冊
  4. 内容が頭に入らない使い方や、再生しない月の会費には注意
  5. Audibleが合う人は、毎日の中に聴く場面がある人
  6. 他の利用者の評判も、冊数より使う場面を見ると参考になる
  7. 最初の1冊で、来週も聴きたい時間ができるか試そう

家事や移動の時間に、本を楽しみたい方へ。

初めての対象者は30日間無料。無料期間後は選んだプランの月額料金で自動更新されます。以下の料金は日本のWeb登録時の税込通常料金です。

私が今も評価するのは、本を開けない日に続きを楽しめること

私は2015年からAudibleを利用し、これまでに1,000冊以上を聴いてきました。audiobook.jpも数年使っています。それでもAudibleを使う理由は、机に向かう気力が残っていない夜に、続きを楽しみにできる本があるからです。

とはいえ、読書の目的によって、音声と文字は使い分けた方が便利です。仕事で必要な箇所を拾い読みするなら、紙や電子書籍が向いています。朗読で物語を楽しみたい本は耳で聴き、図表や正確な文章を見返したい本は目で読む。Audibleの料金を考えるときも、すべての読書を置き換えられるかより、耳で楽しみたい本にどれだけ使えるかが判断の基準になります。

私の総合評価は「読書を生活に戻すには、とてもいい」です。

プランが変わる中で、私の選び方も変わった

古い評判を読むときは、当時の会員プランによって、聴ける本や解約後の扱いが違います。

時期 当時の会員プラン
2015年・日本で開始 月額1,500円で対象作品が聴き放題
2018年 同じ月額で毎月1コインを受け取り、作品を購入
2022年 対象作品の聴き放題へ再移行
スタンダード登場後 プレミアムの聴き放題と、全タイトルから毎月1冊を選ぶスタンダード(月額880円)

日本での開始は2015年7月14日、コイン制への移行は2018年8月28日、聴き放題への再移行は2022年1月27日です。

コイン制になったとき、1冊を選ぶのが重くなった

私はこの変更に、最初はがっかりしました。いろいろな本を行き来できた使い方から、今月の1冊を決める使い方になったからです。せっかく1コイン使うなら損をしたくないと、興味より値段や長さを気にして選ぶこともありました。長い本を選んだのに途中で気持ちが離れ、ライブラリを見るたびに聴き残しが気になるのは、あまり楽しくありませんでした。

私にとってコイン制の利点は、好きになった本が契約をやめた後も残ることでした。不満は、選び方を間違えると、気軽な読書のはずが「今月の元を取る作業」に変わることです。

聴き放題では、合わない本を途中で替えられる

いまのプレミアムなら、対象作品を途中まで聴いて声や話の進み方が合わなくても、別の対象作品へ移れます。毎回購入する1冊を決める方式より、次を試しやすいのが利点です。

たとえば、考える余裕のある昼間は実用書、夜は物語。聴く時間に合わせ、毎月何冊という目標を決めずに選べます。疲れている日に難しい理論を理解しようとするより、あらすじを知っている物語を聴く方が試しやすいこともあります。耳で聴けるからといって、考える余裕まで不要になるわけではありません。

月880円の1冊は、昔のコイン購入とは違う

スタンダードは、聴き放題対象に限らず全タイトルから毎月1冊を選べます。ただし、選んだ本は会員中に利用するもので、退会後は使えません。未使用の選択枠の繰越と休会もありません。

この仕組みを見たとき、昔のコイン制が安く戻ったようにも感じましたが、本が退会後に残らない点は大きな違いだと思いました。聴きたい1冊が決まっていて、そのために1,500円の聴き放題を契約するのは高いという人には、880円の選択肢はうれしいはずです。私は何冊かを行き来するのでプレミアムを選びますが、毎月1冊をじっくり聴く人ならスタンダードで十分だと考えています。

スタンダードには単品購入の会員割引・会員限定セールはありません。長く繰り返し聴く本は、購入代と契約中の会費を比べられます。料金と切替はAudibleの料金と2プランの選び方で説明しています。

朗読を選ぶ手がかりになる3冊

『夢をかなえるゾウ』は、神様が出す地味な課題を物語で楽しむ

靴を磨く、募金をする。大きな夢をかなえるために、主人公が神様から言い渡されるのは、そんな小さな課題です。導く側のガネーシャも、静かにありがたい話をする神様ではありません。関西弁でしゃべり、甘いものが好きで、よく食べるゾウの姿をしています。水野敬也さんの作品で、Audible版は岩崎了さんの朗読です。

ガネーシャは、歴史上の偉人たちを自分が育てたと豪語します。ニュートンやナポレオンのような名前まで出す相手なら、主人公が何か特別な成功の秘訣を期待しても不思議ではありません。それなのに、出てくる課題は足元の靴や日々の行動に関わるもの。言うことは大きいのに、やらされることは小さい。その落差が、教えを並べるだけの自己啓発書とは違う面白さになっています。

主人公は、神様が言うからと何でもありがたく受け取れるわけではありません。読者にも、これで本当に夢へ近づけるのかという疑問が生まれます。その疑問を抱えた主人公と、遠慮のないガネーシャのやり取りで進むため、教えに納得する前から会話を追えます。立派な人が成功までの道のりを説明する本を読みたいのか、変われない人が妙な相手に振り回される物語を楽しみたいのかで、選ぶ理由が変わる本です。

音声で聴くときも、課題の一覧だけを覚える必要はありません。主人公がその課題をどう受け取るか、ガネーシャの話を信じたくなるか、という二人の関係を追う読み方ができます。小さな行動を実践する本として読むなら、気になった課題のところで再生を止められますし、物語として続きを楽しむこともできます。

家事の間に試すなら、食器洗いや片付けなど、別の文章を読まない作業と合わせる方法があります。初めての一冊を「勉強になりそう」だけで決めず、次の会話を楽しみに選んでもいいと思います。

『コンビニ人間』は、店で安心する恵子と、周囲の「普通」が食い違う

古倉恵子は36歳で、コンビニのアルバイトは18年目です。開店当初から同じ店で働き、同僚や店長が入れ替わるのを見てきました。周りが変わっても、店の決まった仕事をすることが、恵子の暮らしを支えています。村田沙耶香さんの作品を、大久保佳代子さんが朗読しています。

恵子は日々コンビニの食べ物を食べ、夢でもレジを打っています。店の風景やいつもの掛け声は、彼女が安心して眠れるほど生活になじんでいます。同じ場所で働き続けることを退屈や行き詰まりと見る人がいても、本人にとっては居場所になっている。その感覚を、恵子の語りから知っていく物語です。

店では、何をどうすればよいかがマニュアルに書かれています。ところが、仕事や家庭を持つ同窓生たちの前では、そのように明確な正解がありません。恵子には安定している毎日が、他人からはなぜ結婚や就職をしないのかと不思議がられる暮らしになる。本人が困っていなくても、周囲が心配したり、生き方を変えるよう求めたりするところに、居心地の悪さが生まれます。

新しく店に入ってくる男性の白羽は、結婚相手を見つけることを目的にしています。恵子が仕事そのものを居場所にしているのに対し、彼は同じ店へ別の目的を持ち込み、彼女の生き方を恥ずかしいものとして問いただします。コンビニという共通の場所があっても、そこで何を得たいかが違う。二人のずれは、「普通の暮らし」と一言で片付けられないものを見せます。

この本を選ぶときに気になるのは、恵子を外から見て理解できるかだけではありません。彼女の側から周囲を眺めたら、当たり前だと思っていた勧めや心配がどう聞こえるか。自分が普段何気なく言っていることを、違う立場から受け取り直す小説を読みたいときに勧めます。

大久保さんをテレビで知っていても、小説の語りを長く聴く印象は、サンプルで試せます。恵子の暮らしを知りたいという興味を持ったうえで、言葉を区切る位置や会話の間を聴くと、声の知名度だけで選ばずに済みます。周囲とのやり取りをじっくり受け取りたいときは、家事の手を止めて聴いても構いません。

『嫌われる勇気』は、哲学者の答えに青年が問いを返す対話

他人の期待に応える生き方や、対人関係の悩みを、アドラー心理学から考える本です。教えを項目順に並べるのではなく、哲学者と青年の対話で進みます。岸見一郎さん・古賀史健さんの著書で、Audible版はてらそままさきさんと金野潤さんの朗読です。

青年は、ただ知識を教えてもらいに来た聞き役ではありません。幼いころから自分に自信が持てず、生まれや学歴、外見についても引け目を感じています。周りからどう見られているかが気になり、人が幸せになったときにも素直に喜べない。そんな自分をまた嫌になる、という苦しさを抱えています。

その青年にとって、哲学者の言葉は簡単に受け入れられるものではありません。きれいな理屈を言われても、現実に悩んでいる自分の気持ちとは遠い。自分にはできそうにない、と感じる側が、すぐに納得した顔をせず問い返すので、読者も青年と一緒に話を聞けます。最初から思想を信じて読むより、なぜそう言えるのかと疑いながら追うことに意味のある本です。

対話の初めには、ギリシア哲学を専門としてきた相手が、なぜ心理学の話をするのかという青年の疑問も出てきます。哲学者はアドラーの思想を紹介し、青年は自分の知っているフロイトやユングとの関係を尋ねます。知らない名前が出たらすべて理解したつもりで先へ進むのではなく、その人は誰で、どういう立場なのかを問う。対話の形が、思想を初めて知る読者にも手がかりを作っています。

本の題名だけから、周囲に嫌われても構わないと開き直るための話を想像するかもしれません。けれど、まず描かれるのは他人の視線に傷つき、自分のことも好きになれない青年です。他人の期待を満たすために生きることに悩んでいるなら、その青年がどの言葉に反発するかを追う方が、題名の一言だけを自分へ当てはめるより内容をつかみやすくなります。

哲学者の答えだけを抜き出すと、その前に青年が何に反発し、何を問いかけたのかが抜けます。音声では、青年の問いから哲学者の返答まで続けて聴く方法を勧めます。どの疑問に共感するか、答えのどこにまだ納得できないかで、聴き直したい対話も見つかります。

一つの対話のあとに、青年の疑問と哲学者の答えを自分の言葉で説明してみるのも方法です。うまく説明できないところへ戻ったり、納得した点と疑問の残る点をメモしたりできます。再生を終える速さより、気になったやり取りへ戻れることを生かす読み方です。

嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えの表紙
嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え岸見 一郎, 古賀 史健表紙画像:Audible

内容が頭に入らない使い方や、再生しない月の会費には注意

仕事のメールと本を聴く時間は分ける

『嫌われる勇気』の対話を理解したいなら、仕事のメールを読む時間とは分けて聴くことを勧めます。メールの内容や返答を考える作業と、哲学者と青年の議論を追う作業では、どちらも言葉の意味を考える必要があります。声は聞こえていても話のつながりを見失うなら、いったん再生を止める。同じ「ながら聴き」でも、食器を洗う時間と文章を読み書きする時間は分けて考えましょう。

メールを読み終えたあと、分からなくなった問いへ戻って聴き直す方法があります。仕組みや数字を理解したい本も、ほかの作業を止めて短い範囲を聴くと試しやすくなります。具体的な対処はAudibleが頭に入らないときの聴き方で扱います。

声の強さや会話の調子が、聴く時間に合うかで選ぶ

片付けの間に掛け合いを楽しみたいときと、休む前に静かに聴きたいときでは、求める声の調子も違います。掛け合いのにぎやかさが楽しいのか、静かな語りを聴いていたいのか。実際に使いたい時間を思い浮かべると、サンプルで聴く点も具体的になります。

朗読の評判がよい本を、好きになる義務はないと思っています。私は今なら、サンプルを聴いて声の強さや話す速さが合うかを見てから始めます。あらすじに興味があっても、その声を何時間も聴くのがつらそうなら、紙や電子書籍で読む方を選びます。

月額1,500円は、使わない月にはきちんと高い

プレミアムの通常料金は、再生しない月にも1,500円かかります。忙しい時期に契約を続けるか考えるなら、聴きたい本の有無と、再生できる時間を分けて見ておきたいところです。作品をライブラリに追加していても、それだけでは聴く時間は増えません。次の片付けや休憩に続きを聴く予定があるかまで考えると、会費に見合う使い方ができそうか判断しやすくなります。

プレミアムを通常料金で12か月続けると18,000円です。1か月に2冊を聴けば単純計算で1冊750円になりますが、冊数で割るだけでは、自分にとって必要な支出かどうかは決まりません。

私は、興味の薄い本を2冊終えて元を取った気になるより、好きな1冊を何度か聴いた月の方が満足しています。逆に、次に何を聴くか思い浮かばず、再生する生活の場面もなくなったら、契約を続ける理由は薄いと思います。次に聴く予定が立たないなら、私はいったん契約を止める方を勧めます。

audiobook.jpも使うようになってからは、同じ本を聴くために契約を重ねる必要があるか、以前より考えるようになりました。安さだけで両方へ入ると、使いきれない方の月額がそのまま無駄になるからです。初めてなら、まず一方で聴く時間が定着するか試すのがおすすめです。どちらか一つから始めるなら、Audibleとaudiobook.jpの比較で、聴く本と使い方を絞れます。

Audibleが合う人は、毎日の中に聴く場面がある人

家事・移動・休息を、本を楽しむ時間にしたい人には勧める

私が特に勧めたいのは、読みたい気持ちはあるのに、机に座って本を開く時間を作れない人です。夕食の片付けや洗濯物をたたむ時間など、毎日繰り返している作業に本を足せると、始めるための気合が要りません。私のように、帰宅後は文字を追う気力が残っていない人にも、朗読は試す価値があります。

聴き終わらなかった続きは、翌月の楽しみにして構いません。疲れている日に無理に進めるより、次に聴く時間を楽しみに待てる方が続けやすいと思います。

何を選ぶか迷う人には、プレミアムで対象作品をいくつか試す方を勧めます。最初の1冊が合わなかっただけで、音声の読書全体を諦めてほしくないからです。一方、毎月この1冊を聴きたいと決まっている人なら、スタンダードの方が毎月620円安く、選ぶ理由がはっきりしています。

仕事の資料を探す人、声のペースを待てない人には勧めない

見出しを眺めて必要な章だけ読みたい、図表を比較したい、正確な一文を引用したい。こうした用途では、文字で読める本を先に用意する方が進めやすくなります。

電子書籍に本文検索があれば、必要な語から該当箇所を探せます。紙の本なら前後のページを見比べられます。音声で目的の説明を探すときは、章や再生位置をたどる必要があるため、情報を素早く拾いたい用途では手間になります。物語はAudibleで楽しみ、仕事で引用する本は文字で用意するなど、目的に合わせて分ける方が便利です。

あなたの目的 私ならこう選ぶ
家事の間に小説や対話形式の本を楽しみたい Audibleを試す。いくつか聴くならプレミアム
特定の1作品だけを今月聴きたい 全タイトルから選べるスタンダード
仕事で必要な章や図表を素早く見たい 紙・電子書籍を先に選ぶ
仕事のメールを処理しながら本も理解したい 同時には聴かず、時間を分ける
好きな本を契約終了後も繰り返し聴きたい 単品購入も選択肢に入れる

Audibleに向いているかを決めるのは、もともとの読書量より、耳で聴きたい場面があるかどうかだと思っています。自分の日常のどこへ置くかが決まると、選ぶ本もプランも決めやすくなります。

他の利用者の評判も、冊数より使う場面を見ると参考になる

Audibleが2026年6月に公表した調査では、現在利用者の84.5%が、利用開始後に読書時間が増えたと答えています。利用場面の上位は、自宅でくつろぐとき、就寝前、通勤・通学でした。現在利用している人が、自分の読書時間の変化を答えた調査です。

同じ発表には、体験イベントでAudibleに触れた参加者の声もあります。家事を楽しめそう、目で文字を追う負担が少ない、という趣旨の感想で、初めて聴いてみたときの反応として紹介されています。

こうした評判のうち、私がうなずけるのは「聴く場面が増えた」という部分です。一方で、たくさん再生すれば理解まで深まるという期待は、自分の聞き逃しを思い出すと持てません。

私なら、誰かの「月に何冊読めた」という数字より、その人が何をしながら聴き、どこで困ったかを参考にします。通勤時間が長い人と、自宅で仕事の文章を読み続ける人では、同じアプリでも役に立つ時間が違います。評判を自分へ当てはめるなら、星の数だけでなく、生活が似ているかを見ると選びやすくなります。

最初の1冊で、来週も聴きたい時間ができるか試そう

10年以上使った今も、私がAudibleを勧める理由は、いつもの生活に本の続きを楽しむ時間を作れるからです。

初めて試すときは、次の3つで十分です。

  1. あらすじに興味がある本を選び、公式の音声サンプルを聴く。
  2. 食器の片付けや休憩など、文章を読まない20分に入れてみる。
  3. 数日使い、来週も続きを聴きたいかで継続を決める。

私なら、最初から勉強量や聴く冊数の目標は立てません。再生ボタンを押すのが楽しみになれば、続ける理由としては十分です。逆に、聴く時間を何度か変えても楽しめないなら、無理に習慣にしなくていいと思います。続けない場合の手順は、Audibleの解約方法から進めます。

聴いてみたい本が見つかったら、Audibleの対象作品を探してみてください。

初めての対象者は30日間無料で試せます。無料期間後はスタンダード月額880円、プレミアム月額1,500円で自動更新されます。申込みから試し方までの流れはAudibleの無料体験ガイドをご覧ください。

耳で聴くこと自体に価値があるのかは、オーディオブックは意味ないのかで整理しています。