国内でまず推したいのは、宮部みゆきの『火車』。海外なら、クリスティーの『そして誰もいなくなった』です。どちらも、人の話を聞きながら「この人、何を隠してるんだろう」と先が気になって仕方なくなる本です。
国内50作、海外40作。警察もの、密室もの、イヤミスと、好みから引ける形にまとめました。順位は付けていません。付けられないからです。私に強く刺さった本が、別の人には全然合わないことはよくある。作品ごとの題材や聴き心地を手がかりに、次の一冊を探してみてください。
載せているのは、2026年9月12日の時点でプレミアムプランの聴き放題対象だと確認できた日本語朗読版です。時間は等速での再生時間。上下巻や分冊はまとめて1作品と数えています。
謎を解く本格ものから、人間関係の嫌な後味を味わうイヤミス、捜査を追う警察小説、スパイの駆け引きまで。海外作品も全部、日本語の朗読版です。
好み・時間・聴いた本で絞り込む「次の一冊ナビ」では、一日に聴ける時間と再生速度を入れると、聴き終わるまでの日数の目安も出ます。
← 表は横にスクロールできます →
| いま聴きたいのは | 選ぶなら |
|---|---|
| ラストまで人物を追いかけたい | 火車、正体、われら闇より天を見る |
| 閉じ込められた場所の謎を解きたい | 硝子の塔の殺人、方舟、そして誰もいなくなった |
| 言葉の応酬や捜査を楽しみたい | 破門、爆弾、ストーンサークルの殺人 |
| 短めの作品から始めたい | 氷菓、シャーロック・ホームズの冒険の第1巻 |
| 長い物語にたっぷり浸りたい | カササギ殺人事件、ドラゴン・タトゥーの女 |
一冊で終わらず、シリーズを聴き続けたい人へ
私が好きなシリーズから選ぶなら、国内は「杉村三郎」「古典部」「犯人に告ぐ」。海外は「ミレニアム」「カササギ殺人事件」「ワシントン・ポー」です。
身近な人の事情をたどりたいなら杉村三郎シリーズの『誰か』。学校の日常に潜む謎なら古典部シリーズの『氷菓』。長い海外ミステリーに入りたい日は『ドラゴン・タトゥーの女』か『カササギ殺人事件』、捜査を追いたい日は『ストーンサークルの殺人』からどうぞ。
イヤミス、密室、スパイ。いま聴きたい話から選ぶ
イヤミスの暗い余韻が欲しい日と、探偵の推理を楽しみたい日では、選ぶ本が変わります。気になる分類から、長さや国内・海外を組み合わせて探せます。
← 表は横にスクロールできます →
| 好み | こんな気分の日に | 最初の候補 |
|---|---|---|
| イヤミス・心理 | 人の悪意や近しい関係の怖さを味わいたい | 母性、婚活中毒、嗤う淑女 |
| 本格・密室 | 舞台や証言から、探偵と一緒に謎を解きたい | 硝子の塔の殺人、方舟、そして誰もいなくなった |
| 警察・捜査 | 刑事の捜査や犯人との駆け引きを追いたい | 爆弾、犯人に告ぐ、ストーンサークルの殺人 |
| 社会派・犯罪 | 事件に関わる人の暮らしや人生を知りたい | 火車、理由、われら闇より天を見る |
| 日常・青春 | 学校や身近な出来事の謎を選びたい | 氷菓、体育館の殺人 |
| 医療・法廷 | 解剖や裁判から、事件へ近づきたい | ヒポクラテスの誓い、霧をはらう |
| 歴史・美術 | 昔の時代や、美術に秘められた謎を追いたい | 黒牢城、ダ・ヴィンチ・コード |
| 短編 | 一事件ずつ区切って楽しみたい | 可燃物、満願、ホームズの冒険 |
| スパイ・諜報 | 追跡や情報戦の緊張感を楽しみたい | カジノ・ロワイヤル、暗殺者グレイマン |
国内ミステリーのおすすめ50作
社会派、密室、学園もの、犯罪小説まで入れました。長編を耳で聴くのが初めてなら、5時間21分の『氷菓』がいいと思います。短くても、一冊の謎がほどけていく楽しさはちゃんと味わえます。
← 表は横にスクロールできます →
| 掲載番号 | 作品 | こんな話を聴きたい | 再生時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 火車 | 失踪した女性の人生 | 15時間35分 |
| 2 | 破門 | 金と人間関係をめぐる犯罪劇 | 11時間44分 |
| 3 | 爆弾 | 取調室の駆け引き | 12時間51分 |
| 4 | 硝子の塔の殺人 | 館と謎解き | 18時間11分 |
| 5 | 方舟 | 閉鎖空間からの脱出 | 11時間15分 |
| 6 | 六人の嘘つきな大学生 | 就職活動と人物の裏側 | 9時間46分 |
| 7 | 告白 | 語り手が変わる心理劇 | 8時間20分 |
| 8 | 屍人荘の殺人 | 合宿と密室 | 10時間21分 |
| 9 | すべてがFになる | 研究所の密室 | 17時間31分 |
| 10 | 氷菓 | 学校に残る日常の謎 | 5時間21分 |
| 11 | 葉桜の季節に君を想うということ | 探偵への依頼と驚き | 13時間44分 |
| 12 | 可燃物 | 刑事の論理を追う短編集 | 8時間39分 |
| 13 | 黒牢城 | 戦国の城で起きる謎 | 16時間19分 |
| 14 | 時計館の殺人 | 時計に囲まれた館 | 16時間49分(合計) |
| 15 | 体育館の殺人 | 学園の密室と論理 | 10時間14分 |
| 16 | 正体 | 逃亡者の人物像 | 20時間3分 |
| 17 | リバース | 友人たちが抱える過去 | 8時間30分 |
| 18 | 青の炎 | 完全犯罪に挑む少年 | 13時間54分 |
| 19 | 殺し屋の営業術 | 営業と犯罪の組み合わせ | 8時間38分 |
| 20 | 掟上今日子の備忘録 | 一日で忘れる探偵 | 8時間59分 |
| 21 | 母性 | イヤミス・心理 | 8時間56分 |
| 22 | 贖罪 | イヤミス・心理 | 7時間47分 |
| 23 | Nのために | イヤミス・心理 | 8時間9分 |
| 24 | 往復書簡 | 短編 | 9時間17分 |
| 25 | 高校入試 | 日常・青春 | 11時間23分 |
| 26 | 聖母 | イヤミス・心理 | 7時間33分 |
| 27 | 婚活中毒 | イヤミス・心理 | 5時間59分 |
| 28 | 悪いものが、来ませんように | イヤミス・心理 | 8時間24分 |
| 29 | 汚れた手をそこで拭かない | イヤミス・心理 | 6時間58分 |
| 30 | 慟哭 | 警察・捜査 | 11時間38分 |
| 31 | 微笑む人 | イヤミス・心理 | 8時間31分 |
| 32 | カラスの親指 | 社会派・犯罪 | 13時間6分 |
| 33 | シャドウ | イヤミス・心理 | 9時間28分 |
| 34 | さよならドビュッシー | 本格・密室 | 12時間51分 |
| 35 | 嗤う淑女 | イヤミス・心理 | 9時間27分 |
| 36 | ヒポクラテスの誓い | 医療・法廷 | 9時間42分 |
| 37 | 望み | 社会派・犯罪 | 10時間56分 |
| 38 | クロコダイル・ティアーズ | イヤミス・心理 | 10時間28分 |
| 39 | 犯人に告ぐ | 警察・捜査 | 17時間28分(合計) |
| 40 | 霧をはらう | 医療・法廷 | 15時間34分(合計) |
| 41 | ストロベリーナイト | 警察・捜査 | 11時間44分 |
| 42 | ヒトリシズカ | 警察・捜査 | 8時間28分 |
| 43 | プラージュ | 社会派・犯罪 | 12時間9分 |
| 44 | 悪い夏 | 社会派・犯罪 | 12時間11分 |
| 45 | 震える天秤 | 社会派・犯罪 | 11時間31分 |
| 46 | 理由 | 社会派・犯罪 | 21時間58分 |
| 47 | 誰か―Somebody | 社会派・犯罪 | 14時間7分 |
| 48 | 儚い羊たちの祝宴 | イヤミス・心理 | 9時間22分 |
| 49 | 満願 | 短編 | 10時間32分 |
| 50 | 黒い家 | イヤミス・心理 | 13時間55分 |
国内:『火車』|失踪した女性を追ううちに、その人生が気になってくる
著者:宮部みゆき/朗読:三浦友和/再生時間:15時間35分/聴き放題:対象
休職中の刑事・本間俊介が、遠縁の男の婚約者を捜すことになります。なぜ彼女は姿を消したのか。関係者の話をたどっていくうちに、「行方を知りたい」の隣に「この人はどんな人生を歩いてきたのか知りたい」が並んでくる。そういう本です。
『火車』はラストが素晴らしい。ただ、そこだけ知ってもだめで、そこに至るまでに集まった言葉や、人の暮らしの重さを受け止めたうえで、あの場面にたどり着いてほしい。
派手な事件が次々起きる本より、聞き込みで少しずつ人間の輪郭が見えてくる小説が好きな人に。三浦友和さんの朗読で15時間35分の日本語版を選びました。
『火車』の日本語版を開く
国内:『破門』|桑原と二宮のやり取りを、ずっと追いかけていたくなる
著者:黒川博行/朗読:小川輝晃/再生時間:11時間44分/聴き放題:対象
映画製作の出資金を持ち逃げされて、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮が回収に走ります。舞台は関西からマカオへ。金を取り返すだけのはずの騒動が、組織同士の危ない争いに転がっていきます。
この本の魅力は二人の組み合わせに尽きます。前へ前へと突っ込む桑原と、面倒に巻き込まれる二宮。きれいごとでは済まない交渉や、損得の入り交じった関係が好きな人に。謎解きの面白さより、犯罪小説としての勢いを求める人向けです。
『破門』は直木賞の記事でも書いています。シリーズ途中の作品なので、二人の関係を最初から追いたいなら、第1作の『疫病神』から入ってください。
『破門』の日本語版を開く
国内:『爆弾』|取調室の会話が、東京の危機につながっていく
著者:呉勝浩/朗読:星祐樹・品田美穂/再生時間:12時間51分/聴き放題:対象
警察に連行された中年男が、取調べの最中に爆発を予告する。最初はまともに取り合わなかった刑事たちが、男の言葉に耳を傾けざるを得なくなっていきます。
「会話を聴くミステリー」として推したい一作です。相手を試す言葉、はぐらかし、問い返し。一つひとつを追いながら、刑事より先に男の狙いを見抜きたくなる。星祐樹さんと品田美穂さんが朗読を担当しています。
猟奇的な事件や悪意を扱うので、寝る前の穏やかな読書には向きません。緊張感のある物語に集中したい日に。続編『法廷占拠 爆弾2』に進むなら、まずこちらから。
Audibleのレビューでは、人物ごとの声の違いが分かりやすく、映像を見ているようだったという声がある一方、特徴の強い声が気になったという人もいます。取調室の会話に迫力を求めるか、控えめな朗読が好きか。そこで分かれます。
『爆弾』の日本語版を開く
国内:『硝子の塔の殺人』|怪しい館も名探偵も、存分に楽しみたい
著者:知念実希人/朗読:高梨謙吾/再生時間:18時間11分/聴き放題:対象
雪深い森に建つ、ガラス張りの塔。招かれた人々と、そこで起こる殺人。館ものが好きなら、この設定だけで聴き始める理由になります。
集まった人物や塔の造りを手がかりに、探偵と一緒に考えたい人に。頭の中に舞台を作りながら聴くと、文章で示される位置関係にも自然と目が行きます。
『体育館の殺人』の身近な学校とは違って、いかにも何かが起きそうな舞台が欲しい日に。結末の評判を先に読むより、塔に入るところから味わってほしい本です。
Audibleの利用者レビューには、朗読の演じ分けを評価する声や、冒頭は退屈に感じたものの、途中から面白くなったという投稿があります。
『硝子の塔の殺人』の日本語版を開く
国内:『方舟』|外へ出られない恐怖と、選択を迫られる怖さ
著者:夕木春央/朗読:山内璃久亜/再生時間:11時間15分/聴き放題:対象
地下の建築に閉じ込められた人々が、脱出のために厳しい選択を迫られる。そこに殺人が重なって、犯人探しと生き延びるための判断が切り離せなくなります。
ラストで、思わず大きな声で「えーっ」と言ってしまいました。中盤は話が進まない気がしてじれったくもなりましたが、そこで聴くのをやめていたらもったいなかった。途中の停滞が気になる人も、最後まで付き合ってみてください。
『方舟』の日本語版を開く
国内:『六人の嘘つきな大学生』|就活で見せる顔の、その先を知りたくなる
著者:浅倉秋成/朗読:木村良平/再生時間:9時間46分/聴き放題:対象
企業の採用選考に残った六人の大学生。協力して準備してきた関係が、選考条件の変更と、ある告発で揺らぎます。面接やグループディスカッションで見せる顔は、どこまでその人自身なのか。
学校や仕事で出会う人間関係の延長にあるミステリーが読みたいなら、これです。発言のうまさ、感じのよさ、悪い噂。少ない情報で誰かを判断してしまった覚えがあると、六人を見る目が何度も変わります。
怪奇的な設定より、人の印象がひっくり返る話が好きな人に。木村良平さんの朗読で9時間46分。
Audibleの利用者レビューには、声色の違いで誰が話しているか分かる点を評価する投稿があります。
『六人の嘘つきな大学生』の日本語版を開く
国内:『告白』|同じ事件が、語る人によって違う顔を見せる
著者:湊かなえ/朗読:橋本愛/再生時間:8時間20分/聴き放題:対象
娘を亡くした女性教師が、教室で生徒たちに語り始める。そのあと語る側が替わるたびに、事件と登場人物の見え方が変わっていきます。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『告白』の日本語版を開く
国内:『屍人荘の殺人』|合宿の事件が、思わぬ条件の密室へ変わる
著者:今村昌弘/朗読:浅井晴美/再生時間:10時間21分/聴き放題:対象
大学のミステリ愛好会の葉村たちが、映画研究会の夏合宿でペンションを訪れます。そこで起きる出来事のせいで、いつもの合宿とはまるで違う状況に置かれることに。
この本は、閉じ込められる事情を詳しく知らずに始めたほうが楽しめます。変わった状況が整ったうえで、どうやって殺人が起きたのかを考える面白さがあるからです。普通の館ものを何冊か聴いたあとでも、新鮮です。
葉村と剣崎比留子のシリーズ第1作。続く『魔眼の匣の殺人』『兇人邸の殺人』に興味がある人も、この作品から入ってください。
音声版のレビューには、物語や演技を楽しみつつ、悲鳴や怒声の場面の音量差を惜しむ声があります。仕掛けの面白さとは別の話です。静かな朗読を想像して選ぶより、演技の強い場面も含めて楽しみたい人向け、と思っておくといいです。
『屍人荘の殺人』の日本語版を開く
国内:『すべてがFになる』|密室とコンピュータの情報を、じっくり考える
著者:森博嗣/朗読:池添朋文/再生時間:17時間31分/聴き放題:対象
犀川創平と西之園萌絵が、研究所で起きる密室の事件に向き合います。コンピュータに残された情報も、謎を考える大事な材料になります。
出来事の速さより、登場人物が何を疑い、どこから考え直すのかを追いたい人に。
「S&M」シリーズの入口でもあります。気に入れば、次の事件でまた二人に会える。長く追うシリーズを探している人にも。
Audibleの利用者レビューには、生きることをめぐる議論に惹かれたという投稿があります。一方、トリックの難しさは、人を選ぶかもしれませんね。
『すべてがFになる』の日本語版を開く
国内:『氷菓』|大きな事件より、身近な「なぜ」が気になる人へ
著者:米澤穂信/朗読:土師亜文/再生時間:5時間21分/聴き放題:対象
何事にも省エネで臨みたい折木奉太郎が、古典部で出会った仲間と学校に残された謎を追います。日常の中のちょっとした引っかかりが、過去の出来事につながっていく話です。
血なまぐさい事件を追う気分ではない。でも謎がつながる楽しさは欲しい。そんな日は『氷菓』です。国内50作でいちばん短い5時間21分で、長編の音声読書を試す入口にもちょうどいい。
古典部シリーズの第1作なので、この四人が気に入ったら続けて聴けます。短いからといって筋だけ急いで追わず、部室でのやりとりも楽しんでほしい本です。
『氷菓』の日本語版を開く
国内:『葉桜の季節に君を想うということ』|霊感商法の事件から、思いがけない展開へ
著者:歌野晶午/朗読:鈴木裕斗/再生時間:13時間44分/聴き放題:対象
素人探偵のもとに、霊感商法に関わる事件が持ち込まれます。人をだます仕組みや、そこに関わる人物の言葉から、事件の姿を組み立てていくミステリーです。
『火車』みたいに、人を捜して話を聞くうちに先が気になる本をもう一冊、という人に。探偵が手に入れる情報と一緒に、思いがけない展開を楽しんでください。仕掛けの解説は読まずに始めるのを強く勧めます。
Audibleの利用者レビューでは、展開の意外さが評価されています。ただし、性的な描写が苦手な人にはあまりおすすめできません。
『葉桜の季節に君を想うということ』の日本語版を開く
国内:『可燃物』|感情の大きなドラマより、刑事の推理を味わう
著者:米澤穂信/朗読:山内健嗣/再生時間:8時間39分/聴き放題:対象
主人公の葛警部は口数が少なく、周りに好かれることにも熱心ではありません。それでも捜査の力は確かです。事件のどこに目を付け、何を手掛かりにするのか。それを追う面白さがあります。
同じ刑事が複数の事件に取り組む短編集なので、長編を途中で止めるのが気になる人にも選びやすい。全体は8時間39分ですが、一事件の区切りを次に聴く目安にできます。
『氷菓』と同じ米澤穂信でも、こちらは警察の捜査が中心です。学園のやりとりより、事件を解く思考にひたりたい日に。
『可燃物』の日本語版を開く
国内:『黒牢城』|城を守る判断にも、謎解きが食い込んでくる
著者:米澤穂信/朗読:荻沢俊彦/再生時間:16時間19分/聴き放題:対象
織田信長に反旗を翻して有岡城に籠もった荒木村重。城内で起きる不可解な事件が、ただでさえ危うい立場の村重をさらに悩ませます。
城の外にも敵、内にも解けない問題がある。この二重の緊張を楽しめるのが、歴史小説とミステリーを組み合わせたこの本です。人物の判断が、目の前の事件だけでなく、その先の運命にまで関わってきます。
戦国時代の物語が好きな人にも、いつもと違う舞台で推理を楽しみたい人にも向きます。
Audibleを初めて利用した人のレビューでも、物語と朗読の両方が評価されています。
『黒牢城』の日本語版を開く
国内:『時計館の殺人』|館の内と外、二つの動きを追いたい

著者:綾辻行人/朗読:吉野貴大/再生時間:16時間49分(全2商品合計)/聴き放題:対象
取材のために時計館を訪れた江南孝明たちが、交霊会の夜から奇妙な出来事に巻き込まれます。館の中で恐怖が深まる一方、外では鹿谷門実が別の手掛かりを追う。
「館」という場所そのものが気になる人に推したい本です。時計に囲まれた空間を頭の中に作って、館内と館外の動きがどこで交わるのかを楽しめます。江南は『十角館の殺人』の事件を知っている人物なので、順に読みたいなら『十角館の殺人』が先です。
紹介している新装改訂版は上下巻の2商品。上巻7時間59分、下巻8時間50分、合わせて16時間49分です。上巻だけで事件の最後まで入っているわけではないので、下巻までセットで。
国内:『体育館の殺人』|学校の密室を、論理で解きほぐす
著者:青崎有吾/朗読:浅井晴美/再生時間:10時間14分/聴き放題:対象
放課後の旧体育館で、生徒が殺されます。疑われた卓球部長を助けるために、部員の柚乃は、学内の天才として知られる裏染天馬を頼ります。
豪華な屋敷や特殊な研究所ではなく、学校の体育館が舞台。身近な場所の状況を一つずつ整理していくので、探偵の推論を自分でも追いかけたい人に向いています。天馬の癖のある人物像も、重い事件だけを扱う本とは違う入口になります。
裏染天馬シリーズを始めるならここから。学園ものを探していて、『氷菓』よりはっきりした殺人事件が読みたい人にも。
この音声版のレビューには、通常の台詞と大声の場面の音量差が気になったという指摘があります。論理的な謎解きへの関心と、朗読の強弱の好みは別で考えてください。穏やかな声で聴き続けたい人には、先に知っておいてほしい点です。
『体育館の殺人』の日本語版を開く
国内:『正体』|ニュースで知った犯人像と、目の前の人間が重ならない
著者:染井為人/朗読:渡辺紘/再生時間:20時間3分/聴き放題:対象
脱獄した死刑囚が、仕事や居場所を変えながら逃げ続けます。行く先々で彼と出会う人たちがいて、報道される凶悪な人物像と、実際に接した姿の間に疑問が生まれていきます。
犯人を当てることより、「この人はどういう人なのか」を知りたくなる本です。『火車』で人の人生を追う面白さを感じた人には、次の長編としてこちらを。
20時間3分と長いですが、逃亡先が変わるたびに、出会う人も暮らしも変わります。一人の人物をいろんな側から見つめる小説に、時間をかけてひたりたいときの候補です。
Audibleの利用者レビューでは、朗読によって登場人物がリアルに感じられる点が評価されています。
『正体』の日本語版を開く
国内:『リバース』|友人のことを、どれだけ知っていたのか
著者:湊かなえ/朗読:藤原竜也/再生時間:8時間30分/聴き放題:対象
平凡な会社員・深瀬和久の暮らしに、大学時代の出来事が影を落とします。友人たちとの時間を振り返ることが、いまの自分にも関わってくる話です。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『リバース』の日本語版を開く
国内:『青の炎』|家族を守りたい少年が、犯罪へ踏み込んでいく
著者:貴志祐介/朗読:丸山雪野/再生時間:13時間54分/聴き放題:対象
17歳の秀一が、母と妹との生活を脅かす男を排除しようとする。犯罪を起こす側の計画と不安を追う物語です。
誰が犯人かを最後まで隠す小説とは、楽しみ方が違います。少年の判断のすぐそばで、どこまで進んでしまうのかを見届ける。計画がうまくいってほしい気持ちと、踏みとどまってほしい気持ちが同居するような話を求める人に。
家庭内の暴力や追い詰められる状況を扱う、重い作品です。気軽な謎解きより、人が犯罪に向かう過程をじっくり読みたい日に。
Audibleの利用者レビューでは、家族を守ろうとする少年の心理描写が評価されています。一方で、主人公が不憫で聴くのがつらかったという声も。犯人当ての爽快感より、少年の選択を最後まで見届けたい人に向く本です。
私はこの作品を読みました。一読一聴の価値ありです。
『青の炎』の日本語版を開く
国内:『殺し屋の営業術』|仕事の話かと思えば、危ない世界へ連れていかれる
著者:野宮有/朗読:外崎友亮/再生時間:8時間38分/聴き放題:対象
営業マンの鳥井は、訪問先で刺殺体を見つけ、自分も殺し屋に狙われます。命をつなぐために使ったのが、営業で磨いた話術。その交渉から、殺人を請け負う会社で働くことになります。
『殺し屋の営業術』の日本語版を開く
国内:『掟上今日子の備忘録』|眠ると忘れる探偵は、一日でどう事件を解くのか
著者:西尾維新/朗読:堀江由衣/再生時間:8時間59分/聴き放題:対象
掟上今日子は、眠ると記憶を失う探偵です。覚えていられる時間が限られていることが、そのまま事件を解く条件になります。
長い捜査や暗い人間関係より、探偵の個性と会話を楽しみたいときに。今日子の特殊な事情のせいで、手掛かりを知ることと、それを覚えておくことが別の問題になっています。
紹介しているのは堀江由衣さんが朗読する文庫版です。西尾維新が好きな人はもちろん、シリーズの最初の一冊から個性の強い探偵に出会いたい人にも。
『掟上今日子の備忘録』の日本語版を開く
国内:『母性』|母と娘の言葉から、一つの事件を見つめる
著者:湊かなえ/朗読:戸田恵梨香/再生時間:8時間56分/聴き放題:対象
事故なのか、自殺なのか、殺人なのか。ある事件を、母の手記と娘の回想の両方から読みます。母が語ることと、娘が覚えていること。この二つを重ねると、親子の間に何があったのかが少しずつ見えてくる。そういうミステリーです。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『母性』の日本語版を開く
国内:『贖罪』|同じ男を見たはずの四人が、顔を思い出せない
著者:湊かなえ/朗読:小池栄子/再生時間:7時間47分/聴き放題:対象
十五年前、田舎町で少女が殺されました。直前まで一緒にいた四人は、犯人らしき男と話していたのに、顔を思い出せない。目撃者が四人もいるのに解決しない事件が、そのあと四人の人生に何をもたらすか。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『贖罪』の日本語版を開く
国内:『Nのために』|夫婦が死んだ部屋にいた、四人の言い分を追う
著者:湊かなえ/朗読:榮倉奈々/再生時間:8時間9分/聴き放題:対象
高層マンションの一室で、野口夫妻が死んでいた。その場には二十代の男女が四人。この四人がそれぞれの言葉で語っていくと、事件の説明というより、四人の結び付きのほうが浮かび上がってきます。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『Nのために』の日本語版を開く
国内:『往復書簡』|手紙で伝える言葉から、過去の事件が見えてくる
著者:湊かなえ/朗読:長良真里/再生時間:9時間17分/聴き放題:対象
手紙のやりとりだけで話が進む連作ミステリーです。相手に何を伝えて、何を伏せるか。誰かに宛てて書かれた文章を一通ずつ受け取っていくうちに、過去の事件の見え方が変わっていきます。
嘘や罪の告白も、「この人に宛てて書いた」と分かった途端、なぜこの人に伝えたかったのかが気になってくる。事件の答えと、送り手と受け手の関係を一緒に追いたい人向けです。連作なので、一話の切れ目で止めながら聴くのもいいと思います。
『往復書簡』の日本語版を開く
国内:『高校入試』|試験情報が流出し、入試の現場が混乱する
著者:湊かなえ/朗読:川上ひろみ/再生時間:11時間23分/聴き放題:対象
有名な公立進学校で、入試を妨害すると告げる貼り紙が見つかります。翌日の試験問題はネット掲示板に次々流出。新任教師の春山杏子たちが調べる間にも、学校を責める保護者と不安な受験生が入り交じって、収拾がつかなくなっていきます。
試験は進めなければならない。でも誰が漏らしたのか、誰が嘘をついているのかも分からない。教師、保護者、受験生、それぞれの立場がぶつかるところに緊張があります。入試という誰もが知っている制度の中で、大勢の思惑とネットの悪意を追いたい人に。
Audibleのレビューを見ると、登場人物が多くて、声の似た人物を聞き分けるのが大変だったという声があります。学校の混乱を大勢の視点で描くところが魅力なので、ながら聴きより、話者の切り替わりを追える時間に聴いたほうがいいです。
『高校入試』の日本語版を開く
国内:『聖母』|捕まらない犯人と、娘を守りたい母親の不安
著者:秋吉理香子/朗読:川中彩加/再生時間:7時間33分/聴き放題:対象
幼稚園児が殺された。それを知った主婦の保奈美は、自分のひとり娘も狙われるのではないかと恐れ始めます。警察が動いても犯人は捕まらない。身近な家族に危険が及ぶかもしれない不安を、母親の側から追った小説です。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『聖母』の日本語版を開く
国内:『婚活中毒』|理想の相手を探すほど、相手の思惑も気になってくる
著者:秋吉理香子/朗読:吉田麻実/再生時間:5時間59分/聴き放題:対象
結婚相談所から紹介された杉下は、容姿も収入も申し分なく、真面目な男。それでも沙織は何かあると感じて、以前に杉下を紹介された女性たちを訪ね歩きます。「理想の男」は、いい相手に出会ったはずの婚活が、いつの間にか相手を調べる話に変わっていく短編です。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『婚活中毒』の日本語版を開く
国内:『悪いものが、来ませんように』|家族に話せない悩みを、二人だけで支え合う
著者:芦沢央/朗読:加藤美佐/再生時間:8時間24分/聴き放題:対象
助産院で事務をしている紗英は、不妊も夫の浮気も、誰にも相談できずにいます。頼れるのは子どもの頃からの友人、奈津子だけ。その奈津子も、子育てで母や夫に理解されず、紗英を支えにしている。二人の関係が話の軸です。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『悪いものが、来ませんように』の日本語版を開く
国内:『汚れた手をそこで拭かない』|秘密を守りたい気持ちが、日常を追い詰めていく
著者:芦沢央/朗読:野崎千華/再生時間:6時間58分/聴き放題:対象
夏休みを何事もなく終えたい小学校の教師。以前の不倫相手を見返してやりたい料理研究家。ごく普通の暮らしをしている人たちが、小さな秘密のせいで、あとに引けない状況に進んでいく短編集です。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『汚れた手をそこで拭かない』の日本語版を開く
国内:『慟哭』|誘拐事件の捜査が進まない中、捜査の責任者も追い詰められる
著者:貫井徳郎/朗読:シノミヤジョウスケ/再生時間:11時間38分/聴き放題:対象
幼い女の子を狙った誘拐事件が続き、捜査は行き詰まっている。指揮を執る若いキャリアの捜査一課長には、警察内部からの反発も、私生活を追うマスコミの取材も重なります。
犯人を追う側の責任者が、組織と世間の両方から追い詰められていく。事件そのものの難しさに加えて、捜査を進める側の立場や圧力まで描く警察小説が好きなら、これです。
新興宗教、家族のあり方、深い悲しみ。題材はそこまで広がります。事件が解決したかどうかと同じくらい、人が何を支えに生きているのかが気になる本です。
Audibleの利用者レビューでは、途中で声質が変わり、物語に入り込みにくかった点が指摘されています。作品によってはたまにあることですが、私は話に聴き入っていると、そこまで気になりませんでした。
『慟哭』の日本語版を開く
国内:『微笑む人』|妻子を殺した理由が、どうしても理解できない
著者:貫井徳郎/朗読:吉川亜紀子/再生時間:8時間31分/聴き放題:対象
エリート銀行員の仁藤俊実が、妻子を殺した理由として挙げたのは、本が増えて家が狭くなったから。この事件を本にしようとする小説家が、仁藤の周囲を取材して回ります。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『微笑む人』の日本語版を開く
国内:『カラスの親指』|詐欺で暮らす二人のもとへ、同居人が集まってくる
著者:道尾秀介/朗読:多田啓太/再生時間:13時間6分/聴き放題:対象
詐欺で食っている中年の二人組のところに、一人の少女が転がり込んできます。やがて同じ場所に住むのは五人と一匹。犯罪を生業にする二人の日々に、他人が入ってくるところから始まる小説です。
詐欺の手口より、集まった連中がどんな関係になっていくかのほうが気になってきます。二人組のところに少女が来る、という設定にひかれたら、そこから増えていく同居人にも付き合ってみてください。犯罪の周辺で暮らす人の生活が好きな人に。
『カラスの親指』の日本語版を開く
国内:『シャドウ』|母を失った少年の周りで、死と事故が続く
著者:道尾秀介/朗読:沢井真知/再生時間:9時間28分/聴き放題:対象
母を病気で亡くして、父と二人暮らしになった小学五年生の凰介。その数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺して、亜紀自身も交通事故に遭う。やっと新しい暮らしが始まったところで、身近な人の死と事故が立て続けに起きます。
父と穏やかに暮らしたいだけの少年に、周りで起きることはどう見えているのか。家族を失った悲しみと、続く出来事への疑問が重なっていく物語です。大人たちのすぐそばにいる子どもの目で、身近な世界の不穏さを追いたい人に。
Audibleのレビューには、暗い出来事が続いても次の疑問に引かれて最後まで聴いた、という声があります。子どもたちの存在に救いを感じた人もいて、ただ陰惨な話が読みたいというより、重い事件の中で人物に気持ちを寄せたい人向きです。
『シャドウ』の日本語版を開く
国内:『さよならドビュッシー』|火傷からピアニストを目指す遥に、事件が重なる
著者:中山七里/朗読:呉羽藍依/再生時間:12時間51分/聴き放題:対象
遥は祖父や従姉妹と一緒に火事に遭い、大火傷を負います。それでもピアニストになると決めて、コンクール優勝を目指して練習を重ねる。その周りで不穏なことが続いて、やがて殺人まで起きます。
ピアノに打ち込む人物の挑戦と、その周囲の謎を同時に追えるのがこの本のよさです。事件の先にコンクールが控えている。音楽に打ち込む人の話にひかれるなら、ミステリーとしても先が気になるはずです。
『さよならドビュッシー』の日本語版を開く
国内:『嗤う淑女』|命の恩人だった美智留が、人の欲望を操る
著者:中山七里/朗読:荒巻まりの/再生時間:9時間27分/聴き放題:対象
中学生の野々宮恭子は、いじめと病気に苦しんでいたところを従姉妹の蒲生美智留に救われ、強く憧れます。ところが成長した美智留は、人が欲しがる金や名誉、性的な欲望を使って、次々に相手の人生を狂わせていく。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『嗤う淑女』の日本語版を開く
国内:『ヒポクラテスの誓い』|研修医の真琴が、法医学の専門家たちと出会う
著者:中山七里/朗読:石田嘉代/再生時間:9時間42分/聴き放題:対象
浦和医大の研修医・栂野真琴は、単位が足りなくて法医学教室に入ることになります。待っていたのは、この分野の権威である光崎藤次郎教授と、外国人准教授のキャシー。何も知らない研修医が、専門家たちの教室に足を踏み入れる話です。
医療ものの中でも、法医学の仕事そのものや、そこに加わる研修医に関心がある人に。真琴と教室の二人、この組み合わせから入れます。
『ヒポクラテスの誓い』の日本語版を開く
国内:『望み』|息子の無実を願う父と、生きていてほしい母
著者:雫井脩介/朗読:乃神亜衣子/再生時間:10時間56分/聴き放題:対象
息子の規士が帰ってこない。連絡も取れない。石川一登と貴代美が警察に相談した直後、規士の友人が殺されたと知らされます。逃げている少年が二人、行方の分からない少年が三人。息子は犯人側なのか、被害者なのか。それが分からない。
父は息子の無実を願い、母は、犯人であっても生きていてほしいと願う。同じ息子を思っているのに、二人の望みがひとつにならない。事件の知らせを待つ家族の内側で、父と母の気持ちが揺れるサスペンスを読みたい人に。
『望み』の日本語版を開く
国内:『クロコダイル・ティアーズ』|息子を殺した男が、妻からの指示だったと語る
著者:雫井脩介/朗読:斉藤範子/再生時間:10時間28分/聴き放題:対象
殺された息子の妻、想代子。その元恋人が犯人として逮捕されて、判決のあとになって「想代子に指示された」と語り始めます。息子を失った家族は、身内である妻が計画に関わったのかという疑いまで抱えることになる。
『クロコダイル・ティアーズ』の日本語版を開く
国内:『犯人に告ぐ』|捜査官がテレビに立ち、姿の見えない犯人へ呼びかける

著者:雫井脩介/朗読:岐部公好/再生時間:17時間28分(全2商品合計)/聴き放題:対象
川崎市で児童が相次いで殺され、捜査は止まっている。神奈川県警は、現役の捜査官をテレビのニュース番組に出します。巻島史彦はカメラの前に立って、姿を見せない犯人に呼びかける。
私は映画のほうを先に知っていて、あとからAudibleで聴いて「あの作品か」と思い出しました。失敗した刑事にもう一度チャンスが来る、昔ながらの刑事ドラマみたいな展開が好きです。わくわくしながら先を追って、聴き終えたときの満足感も大きかった。
上巻、下巻の順に聴きます。
国内:『霧をはらう』|病棟の事件を、弁護と家族の二つの側から追う

著者:雫井脩介/朗読:安達祐実/再生時間:15時間34分(全2商品合計)/聴き放題:対象
小児病棟で四人の子どもの点滴にインスリンが混入して、二人が亡くなる。物証がないまま逮捕されたのは、生き残った女児の母親でした。一度自白したあと、否認に転じる。無実を信じる弁護士の伊豆原は、病院関係者の証言を集めて検察に向き合います。
母親が逮捕された由惟は、不登校の妹を養いながら、職場の嫌がらせにも耐えている。裁判で何が証明されるかと同時に、残された娘たちの生活も続いていく。弁護士の活動と家族の暮らし、両方から一つの事件を読みたい人に。上下巻で一つの物語です。
国内:『ストロベリーナイト』|姫川玲子と、奇妙な言葉の意味を追いかける
著者:誉田哲也/朗読:くわばらあきら/再生時間:11時間44分/聴き放題:対象
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の遺体が出てきます。警視庁捜査一課の姫川玲子は、この殺人だけでは終わらないと感じる。捜査で浮かんだ「ストロベリーナイト」という言葉が、事件をたどる手掛かりになります。
一つの遺体から広がっていく事件を、刑事と一緒に追いたい人に。奇妙な言葉が何を指すのか知りたくなる設定です。姫川玲子の警察小説を聴いてみたいときの入口に。
『ストロベリーナイト』の日本語版を開く
国内:『ヒトリシズカ』|逮捕で終わらない事件を、十七年の追跡へつなぐ
著者:誉田哲也/朗読:上野翔/再生時間:8時間28分/聴き放題:対象
子どもに会いに来た犯人を、張込みの末に逮捕する。ところがそのあと、別の刑事から聞かされたのは、事件の背後にいる一人の女性の存在でした。目の前の逮捕から、十七年に及ぶ警察の追跡へ。話がそこまで広がる連作です。
一つの事件を解決しても、その背後にまだ何かある。そういう警察小説が好きな人に。長い年月を追う構成の中で、事件とその女性がどうつながるのかが気になります。
『ヒトリシズカ』の日本語版を開く
国内:『プラージュ』|暮らしを失った貴生が、訳ありのシェアハウスへ
著者:誉田哲也/朗読:眞島秀和/再生時間:12時間9分/聴き放題:対象
会社員の貴生は、気晴らしに入った店で勧められた覚醒剤に手を出して、逮捕されます。仕事も友人も住む場所も失って、たどり着いたのは家賃五万円、食事付きのシェアハウスでした。
部屋の仕切りはカーテン一枚。掃除は交代制。新しい住まいには、何か事情がありそうな人たちが集まっています。過去を知らない相手と、近い距離で暮らすことになる。
一度犯罪に関わった人が、そのあとどこで暮らして誰と関わるのか。そこに関心がある人に。貴生が生活をやり直す場所と、そこにいる住人たちの話です。
『プラージュ』の日本語版を開く
国内:『悪い夏』|支援する側の力関係から、嫌な事件が始まる
著者:染井為人/朗読:大久保多聞/再生時間:12時間11分/聴き放題:対象
生活保護の受給者を訪ねるケースワーカーの守は、同僚が「支給を打ち切る」と脅して女性に性的な関係を迫っていることを知ります。事情を確かめようと、守は女性の家へ向かう。
支援する側の権限が、相手を脅す力に変わっている。仕事上の立場と、生活を左右される人との関係を描いた犯罪小説です。職場で不正を知った人がどう動くのか。社会の仕組みの中で起きる、嫌な事件を追いたいときに。
『悪い夏』の日本語版を開く
国内:『震える天秤』|事故の取材から、村が隠す過去を探る
著者:染井為人/朗読:大久保多聞/再生時間:11時間31分/聴き放題:対象
高齢の男性が運転する軽トラックがコンビニに突っ込んで、店員が死亡。男性はペダルの踏み間違いだと説明し、認知症も疑われている。取材するライターの俊藤律は、男性が住んでいた埜ヶ谷村へ向かいます。
独特の風習が残る村で話を聞くうちに、律は、村ぐるみで何かを隠しているのではないかと疑い始めます。事故の報道から一歩踏み込んで、関係者と村の過去を掘っていく社会派ミステリーです。
ニュースには出てこない地域の事情を、取材と一緒にたどりたい人に。事故の原因だけでなく、その土地で何があったのかまで知りたくなる本です。
『震える天秤』の日本語版を開く
国内:『理由』|殺人の前後に残る、人の暮らしまでたどる
著者:宮部みゆき/朗読:田中哲司/再生時間:21時間58分/聴き放題:対象
荒川区の超高層マンションで殺人が起きます。殺されたのは誰か、殺したのは誰か。『理由』はそこから始まって、事件の前に何があって、事件のあとに何が残ったのかまで追いかける宮部みゆきの長編です。
ノンフィクションの手法を取り入れて、事件に迫っていきます。犯人が分かっただけでは気が済まない、そこに至った事情や、事件が人の暮らしに残したものまで読みたい人に。
『理由』の日本語版を開く
国内:『誰か―Somebody』|亡き父の本を作りたい姉妹と、一人の人生をたどる
著者:宮部みゆき/朗読:井上悟/再生時間:14時間7分/聴き放題:対象
杉村三郎の義父の運転手だった梶田信夫が、自転車にはねられて亡くなります。あとで相談に来た梶田の娘たちは、父についての本を作りたいと言う。その思いを受けて、三郎は梶田の人生を調べ始めます。
娘たちにとっての父は、どんな人生を歩いてきた人だったのか。亡くなった人を知ろうとするところから始まる謎です。死の直前の出来事と一緒に、その人が生きてきた時間にも関心を向けたい人に。杉村三郎シリーズの第1作なので、彼と出会うところから聴けます。
杉村三郎シリーズは、10回以上聴き返しているくらい好きです。
順番は『誰か―Somebody』→『名もなき毒』→『ペテロの葬列』→『希望荘』→『昨日がなければ明日もない』。日本語音声版では『ペテロの葬列』が上下巻に分かれているので、刊行順に追うならその上・下を聴いてから『希望荘』へ。公式シリーズ一覧で、この5作品・6音声商品を井上悟さんの朗読で選べます。
『誰か―Somebody』の日本語版を開く
国内:『儚い羊たちの祝宴』|読書会のお嬢様たちが登場する、暗い連作
著者:米澤穂信/朗読:飯野めぐみ/再生時間:9時間22分/聴き放題:対象
夢想好きのお嬢様たちが集まる読書サークル「バベルの会」を描いた、米澤穂信の暗い連作です。本を読んで物語に親しむ人たちの集まりが、舞台。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『儚い羊たちの祝宴』の日本語版を開く
国内:『満願』|刑を受け入れた女性の判断に、目を向ける
著者:米澤穂信/朗読:星祐樹・ささきのぞみ/再生時間:10時間32分/聴き放題:対象
人を殺した女性が控訴を取り下げて、刑を受け入れる。『満願』には、そういう「人の判断」が気になる話が集まっています。なぜ、その選択をしたのか。登場人物の行動と、表に出ていない思いを追いたい人に勧める短編集です。
短編ごとに区切れるので、一つの話を聴き終えてから次の人物へ移れます。事件の答えと一緒に、人が何を考えてそこに至ったのかを知りたいときに。
『満願』の日本語版を開く
国内:『黒い家』|保険金の査定から、人間の怖さへ踏み込む
著者:貴志祐介/朗読:乃神亜衣子/再生時間:13時間55分/聴き放題:対象
生命保険会社で支払い査定をしている若槻慎二は、顧客の家で子どもの首つり遺体を見つけます。そのあと死亡保険金を請求されるのですが、顧客の態度がどうにも不審でならない。他殺だと考えた若槻は、自分で調べ始めます。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『黒い家』の日本語版を開く
海外ミステリーのおすすめ40作
全部、日本語で聴ける版です。クリスティーの謎解き、捜査官のシリーズ、家族や町の過去を描いた犯罪小説まで。長編には上下巻の合計時間も載せたので、聴く時間の目安にしてください。
← 表は横にスクロールできます →
| 掲載番号 | 作品 | こんな話を聴きたい | 再生時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | そして誰もいなくなった | 孤島で進む連続殺人 | 8時間48分 |
| 2 | ストーンサークルの殺人 | 捜査官コンビと猟奇事件 | 14時間38分 |
| 3 | カササギ殺人事件 | 小説の中と外の二重の謎 | 24時間42分(合計) |
| 4 | メインテーマは殺人 | 探偵と作家のコンビ | 17時間57分 |
| 5 | われら闇より天を見る | 町と家族を描く犯罪小説 | 18時間38分 |
| 6 | アクロイド殺し | ポアロと証言の謎 | 10時間52分 |
| 7 | オリエント急行の殺人 | 列車の中の容疑者たち | 9時間24分 |
| 8 | ドラゴン・タトゥーの女 | 過去の失踪事件と一族の秘密 | 25時間36分(合計) |
| 9 | スタイルズ荘の怪事件 | ポアロの最初の事件 | 8時間50分 |
| 10 | シャーロック・ホームズの冒険 | 一事件ずつ聴ける短編集 | 13時間0分(合計) |
| 11 | 春にして君を離れ | イヤミス・心理 | 9時間9分 |
| 12 | ABC殺人事件 | 本格・密室 | 9時間27分 |
| 13 | ナイルに死す〔新訳版〕 | 本格・密室 | 12時間51分 |
| 14 | 五匹の子豚 | 本格・密室 | 10時間41分 |
| 15 | 葬儀を終えて〔新訳版〕 | 本格・密室 | 11時間32分 |
| 16 | ゼロ時間へ | 本格・密室 | 11時間6分 |
| 17 | 火曜クラブ | 短編 | 10時間38分 |
| 18 | パディントン発4時50分 | 本格・密室 | 10時間45分 |
| 19 | 牧師館の殺人 | 本格・密室 | 10時間59分 |
| 20 | ロング・グッドバイ | 社会派・犯罪 | 19時間18分 |
| 21 | 大いなる眠り | 社会派・犯罪 | 9時間38分 |
| 22 | さよなら、愛しい人 | 社会派・犯罪 | 11時間49分 |
| 23 | 高い窓 | 社会派・犯罪 | 11時間10分 |
| 24 | ブラックサマーの殺人 | 警察・捜査 | 15時間17分 |
| 25 | キュレーターの殺人 | 警察・捜査 | 15時間24分 |
| 26 | グレイラットの殺人 | 警察・捜査 | 16時間15分 |
| 27 | 恐怖を失った男 | 社会派・犯罪 | 18時間27分 |
| 28 | ヨルガオ殺人事件 | 本格・密室 | 27時間35分(合計) |
| 29 | その裁きは死 | 本格・密室 | 16時間3分 |
| 30 | ダブル・クロス | 短編 | 0時間50分 |
| 31 | ダ・ヴィンチ・コード | 歴史・美術 | 17時間42分(合計) |
| 32 | 天使と悪魔 | 歴史・美術 | 20時間0分(合計) |
| 33 | オリジン | 歴史・美術 | 19時間58分(合計) |
| 34 | ウッドストック行最終バス | 警察・捜査 | 11時間48分 |
| 35 | キドリントンから消えた娘 | 警察・捜査 | 13時間16分 |
| 36 | 幻の女〔新訳版〕 | 本格・密室 | 13時間4分 |
| 37 | 暗殺者グレイマン〔新版〕 | スパイ・諜報 | 14時間5分 |
| 38 | カジノ・ロワイヤル | スパイ・諜報 | 8時間32分 |
| 39 | ロシアから愛をこめて | スパイ・諜報 | 14時間21分 |
| 40 | 007は二度死ぬ | スパイ・諜報 | 9時間2分 |
海外:『そして誰もいなくなった』|孤島で一人ずつ減っていく、不安から逃れられない
著者:アガサ・クリスティー/朗読:平川正三/再生時間:8時間48分/聴き放題:対象
面識のない十人が孤島に集められる。ところが招いた人物は現れず、夕食の席で、彼らの過去を暴く声が流れる。そして童謡になぞらえた死が続く。
この作品が好きです。一度で全部理解しようとするより、二度、三度と聴いて、感じ方の変化や張り巡らされた伏線を楽しんでほしい。犯人を当てることだけに集中するより、聴き直すたびに見つかるものがある本です。
人数が減るほど、疑える相手も逃げ道も減っていく。孤島でのやりとりを一つずつ追う楽しさがあります。
『そして誰もいなくなった』の日本語版を開く
海外:『ストーンサークルの殺人』|事件も捜査官も、次が気になるシリーズの入口
著者:M・W・クレイヴン/朗読:藤井剛/再生時間:14時間38分/聴き放題:対象
イギリスで焼死体が相次いで見つかる。停職中の捜査官ワシントン・ポーは、被害者の体に自分の名前が刻まれていたことから、捜査に引き戻されます。
捜査官自身が事件に結び付けられているので、犯人を追うことがそのままポー自身の問題になっていく。なぜ自分の名が刻まれたのか。その疑問から捜査を追いたい人、続けて聴ける海外の刑事シリーズを探している人に。
焼死体や暴力描写を含むので、刺激の少ない本を探しているときには向きません。重い事件に取り組む捜査小説を、14時間38分じっくり聴きたい日に。
朗読の演じ分けについては、声優・朗読者から選ぶ記事に、私がこの音声版を好きになった理由を書いています。
『ストーンサークルの殺人』の日本語版を開く
海外:『カササギ殺人事件』|読んでいる小説の外にも、謎が待っている

著者:アンソニー・ホロヴィッツ/朗読:佐々木望・山口由里子/再生時間:24時間42分(全2商品合計)/聴き放題:対象
イギリスの村と屋敷を舞台にした事件を読んでいたはずが、いつの間にか出版の世界の話につながっていく。小説の中の事件と、その小説に関わる人々。この二つを行き来しながら考える作品です。
聴き終えたあと、「記憶を消して、もう一度聴きたい」と思いました。初めて謎に向き合う時間をもう一度味わいたくなる、そういう本です。
上下巻の2商品で、合計24時間42分。続編の『ヨルガオ殺人事件』とは分けて、この作品の上下巻をセットで紹介しています。
海外:『メインテーマは殺人』|作家まで事件の中へ入ってしまう
著者:アンソニー・ホロヴィッツ/朗読:岩田光央/再生時間:17時間57分/聴き放題:対象
自分の葬儀を手配した女性が、その日のうちに殺される。元刑事の探偵ホーソーンが、この事件を追います。
作者と同じ名前の作家ホロヴィッツも、ホーソーンの事件に巻き込まれます。事件の謎を追ううちに、ホーソーンという男自身が何者なのかも気になってくる。そういう本です。
同じ作者の『カササギ殺人事件』と迷うなら、二重の物語をじっくり読みたいときは『カササギ』、探偵と作家の関係を追いたいときはこちら。ホーソーンのシリーズはここから始められます。
『メインテーマは殺人』の日本語版を開く
海外:『われら闇より天を見る』|事件の答え以上に、残された人の人生が気になる
著者:クリス・ウィタカー/朗読:川島悠希/再生時間:18時間38分/聴き放題:対象
小さな町で起きた過去の事件と、そこに暮らし続ける人々の話です。少女ダッチェスと弟をはじめ、家族を守ろうとする人たちの生き方が、事件と深く絡んでいます。
謎解きの切れ味で選ぶ本ではありません。登場人物と長く過ごしたいときの本です。誰かの過ちが、その人だけでなく、残された家族や周りの人の時間まで変えてしまう。その重さを受け止めたい人に。
18時間38分の長編です。『火車』や『正体』のように、人の人生を追いかけたくなる小説が好きなら、海外ではまずこれを候補に入れてください。
『われら闇より天を見る』の日本語版を開く
海外:『アクロイド殺し』|人の説明を、どこまで信じるか
著者:アガサクリスティー/朗読:前田弘喜/再生時間:10時間52分/聴き放題:対象
村の名士アクロイドが殺されて、ポアロが真相を追います。誰が何を見て、何を話したか。その材料から事件の姿を組み立てていく、探偵小説の楽しさが詰まった一冊です。
この本は、仕掛けの種類まで知らずに始めることを勧めます。声で受け取った説明から、自分がどんな出来事を想像したか。その積み重ねごと楽しんでほしいからです。
ポアロを一冊聴いてみたい。閉鎖された列車より、村の人間関係のほうが好み。それならこちらです。前田弘喜さんの朗読で10時間52分。
『アクロイド殺し』の日本語版を開く
海外:『オリエント急行の殺人』|乗客の言葉を聞き比べる楽しさ
著者:アガサ・クリスティー/朗読:杉村理加/再生時間:9時間24分/聴き放題:対象
国籍も立場もばらばらな人々が乗る豪華列車で、富豪が殺される。偶然乗り合わせたポアロが調べるものの、乗客たちにはアリバイがある。列車の中に集まった人々の話が、そのまま捜査の材料になります。
容疑者の証言を一人ずつ受け取っていく形が好きな人に。同じ事件について聞いているはずなのに、話す人が変わるたびに印象も変わる。その違いに注意しながら聴いてみてください。
初めて聴くなら、乗客の名前と立場を先に結び付けておくと、話を追いやすくなります。
『オリエント急行の殺人』の日本語版を開く
海外:『ドラゴン・タトゥーの女』|失踪事件と一族の秘密を、二人で掘り起こす
著者:スティーグラーソン/朗読:福原安祥/再生時間:25時間36分(全2商品合計)/聴き放題:対象
雑誌『ミレニアム』のミカエルと、調査員リスベットが、過去の少女失踪事件を追います。一族の歴史を調べることが、いまを生きている人々の秘密にも触れていく。
昔の記録といまある情報をつないで、閉ざされた人間関係を調べていく過程が好きな人に。ミカエルとリスベット、まるで違う背景と能力を持った二人が、この本の大きな魅力です。
上下巻で25時間36分。性的暴力を含む重い内容なので、軽い気晴らしには向きません。長編の犯罪小説にしっかり時間を使いたいときに。


海外:『スタイルズ荘の怪事件』|ポアロの最初の事件から付き合いたい
著者:アガサクリスティー/朗読:伊藤達彦/再生時間:8時間50分/聴き放題:対象
友人を訪ねてスタイルズ荘にやってきたヘイスティングズが、事件に巻き込まれる。屋敷に集まる人々の関係をたどりながら、ポアロが謎を解いていく話です。
有名な探偵に、どの本から会えばいいか迷う。それなら最初の事件から始めるのも一つの手です。華やかな列車旅の『オリエント急行』とは違って、屋敷の中の人間関係を腰を据えて追えます。
『スタイルズ荘の怪事件』の日本語版を開く
海外:『シャーロック・ホームズの冒険』|一つの事件を聴き終える楽しみを重ねる





著者:コナン・ドイル/朗読:吉開清人/再生時間:13時間0分(全6商品合計)/聴き放題:対象
ホームズとワトソンが、持ち込まれる奇妙な事件に向き合う短編集です。ここでは吉開清人さんが朗読する6分冊の日本語版を選びました。各巻2話ずつで、第1巻は「ボヘミア王のスキャンダル」と「赤毛連盟」。
長編を何日もかけて追うより、一事件ずつ区切りたい人向けです。依頼人の話にどこか奇妙なところがあって、ホームズがそこに目を付ける。その流れを味わって、次の事件へ。
第1巻は2時間16分、6巻合わせて13時間です。第1巻だけでも二つの事件を楽しめるので、いきなり13時間分を聴こうと構えなくて大丈夫。慣れてきたら、気になる事件名からほかの巻を選ぶ楽しみもあります。
海外:『春にして君を離れ』|満ち足りた家庭を、妻の目から見つめ直す
著者:アガサクリスティー/朗読:田島令子/再生時間:9時間9分/聴き放題:対象
自分は理想の家庭を築いた。そう満足している女性を描いた、クリスティーの心理小説です。家族に恵まれているという実感を出発点に、身近な人との関係を考えたい人に。
後味と題材から選ぶ詳しい紹介は、イヤミスの記事にまとめています。
『春にして君を離れ』の日本語版を開く
海外:『ABC殺人事件』|アルファベット順の予告に、ポアロと挑む
著者:アガサ・クリスティー/朗読:根本泰彦/再生時間:9時間27分/聴き放題:対象
ポアロに届く挑戦状と、アルファベット順に起きる殺人。町の名前も被害者の頭文字もA、B、Cと続いて、現場には鉄道案内が残されている。犯人はなぜ、わざわざ規則を見せつけるのか。
離れた場所の事件を結び付けて考えたい人に。規則が分かれば先が読めそうなのに、見えている順番だけを信じていいのかも気になってくる。次の被害者を予想しながら、その予想に誘い込まれていないかと疑う。そういう楽しみのある設定です。
『ABC殺人事件』の日本語版を開く
海外:『ナイルに死す〔新訳版〕』|新婚旅行を追ってくる、かつての婚約者
著者:アガサ・クリスティー/朗読:藤井剛/再生時間:12時間51分/聴き放題:対象
新婚旅行中のリネットとサイモンを、夫の元婚約者がつけ回す。しかも彼女は銃を隠している。エジプトへの華やかな旅に、結婚で断ち切れなかった関係が入り込んでくるところから始まります。
人物同士の感情からポアロ作品を選びたい人に。新しい夫婦ができたことで、誰の立場が変わったのか。過去の関係を抱えたまま旅をする不穏さに引かれるなら、これです。
『ナイルに死す〔新訳版〕』の日本語版を開く
海外:『五匹の子豚』|母の無実を訴える娘と、16年前の事件
著者:アガサ・クリスティー/朗読:藤井剛/再生時間:10時間41分/聴き放題:対象
母は無実だった。そう信じる娘がポアロを訪ねてきます。事件からすでに16年。娘の願いをきっかけに、過去に戻って真相を探るミステリーです。
一度下された判断を、時間を隔てて見直す話が好きな人に。無実であってほしいという気持ちと、それを裏付ける根拠は別のもの。ポアロが娘の依頼をどう受け止めるかに注目しながら、家族に長く残った疑問を追う一冊です。
『五匹の子豚』の日本語版を開く
海外:『葬儀を終えて〔新訳版〕』|葬儀のあとに残る、殺されたのではという疑い
著者:アガサ・クリスティー/朗読:藤井剛/再生時間:11時間32分/聴き放題:対象
人の死をめぐって、「殺されたのではないか」という言葉が出る。『葬儀を終えて』でポアロが向き合うのは、一族の葛藤です。弔うはずの人たちの間に疑いが生まれる、という設定。
家族の会話の中にある、本音や受け止め方の違いが気になる人に。同じ人の死でも、誰にとっても同じ意味を持つとは限らない。親族同士の関係を意識しながら、一言の重さを考えて聴きたい本です。
『葬儀を終えて〔新訳版〕』の日本語版を開く
海外:『ゼロ時間へ』|最初の殺人を、計画の終点だと思わない
著者:アガサ・クリスティー/朗読:藤井剛/再生時間:11時間6分/聴き放題:対象
海辺の館で裕福な老婦人が殺されます。金目当てに見える事件は、実は周到な殺人計画の序章でした。題名の「ゼロ時間」は、命が奪われる瞬間に向かう計画のことです。
犯人の名前より、出来事がどう組み合わさっていくのかに関心がある人に。最初の殺人で何かが終わったと思ったら、まだ先がある。その仕掛けに引かれるなら、いま起きていることが何につながるのかを考えながら聴いてみてください。
『ゼロ時間へ』の日本語版を開く
海外:『火曜クラブ』|集まった人の昔話を、マープルと一緒に推理する
著者:アガサ・クリスティー/朗読:菱田盛之/再生時間:10時間38分/聴き放題:対象
ミス・マープルの家に集まった人たちが、答えを知っている事件を順番に語って、ほかの人が真相を考える。甥や元警察幹部、画家まで参加する、推理の集まりです。
自分もその場の一人になったつもりで聴きたい短編集。話を聞いたところで少し止めて、どういうことなのか考えてから続きを聴く。そういう聴き方もできます。一事件ずつ区切って、自分の推理を試したい人に。
『火曜クラブ』の日本語版を開く
海外:『パディントン発4時50分』|走る列車の窓から、別の車内の殺人が見える
著者:アガサ・クリスティー/朗読:藤井剛/再生時間:10時間45分/聴き放題:対象
走る列車で目を覚ました女性が、窓の向こうの殺人を目撃する。並走する別の車内で、男が女性の首を絞めている。すぐそこに見えたのに、自分の乗っている列車の出来事ではない。
目撃したことと、事件の場所や人物を特定できることは別。その隔たりが気になる設定です。一瞬見えたものを、どう捜査につなげるのか。視界の限られた証言をめぐる謎に引かれる人に、マープル作品から。
『パディントン発4時50分』の日本語版を開く
海外:『牧師館の殺人』|静かな村の牧師館で、嫌われ者が殺される
著者:アガサ・クリスティー/朗読:菱田盛之/再生時間:10時間59分/聴き放題:対象
嫌われ者の退役大佐が、牧師館の書斎で殺される。いつもは静かなセント・メアリ・ミード村も大騒ぎになります。小さな社会の中で起きる事件を追いたい人向けの、マープルのミステリーです。
嫌われていたからといって、誰が殺したかは分かりません。村の評判と、個々の人物が抱えている事情を分けて考えたくなる。顔の見える関係だからこそ、知っているつもりの相手をどう見るかが気になる一冊です。
『牧師館の殺人』の日本語版を開く
海外:『ロング・グッドバイ』|知り合った男に、妻殺しの疑いがかかる
著者:レイモンド・チャンドラー/朗読:早乙女太一/再生時間:19時間18分/聴き放題:対象
私立探偵マーロウが知り合ったテリー・レノックスは、裕福な女性の夫。富に囲まれながら暗い影を感じさせる男に、やがて妻殺しの疑いがかかります。
人物との関わりを軸に探偵小説を選びたい人に。知り合った男に疑いが向いたとき、何を信じるのか。事件の解答と一緒に、人と人の距離が気になる一冊です。『長いお別れ』として知られる作品の、村上春樹訳による日本語版。
『ロング・グッドバイ』の日本語版を開く
海外:『大いなる眠り』|娘の借金をめぐる脅迫から、マーロウの事件が始まる
著者:レイモンドチャンドラー/朗読:古屋敷悠/再生時間:9時間38分/聴き放題:対象
娘の借金を理由に脅されている将軍から、マーロウは依頼を受けます。脅迫者の家を突き止めて周囲を調べていると、銃声が。事情を探るはずの仕事が、目の前で別の事態に変わっていく。
依頼を引き受けた探偵が、動くにつれて何に行き当たるのかを追いたい人に。発端は金をめぐる脅迫でも、その説明だけでは収まりそうにない。マーロウの初登場作なので、シリーズを最初から聴くならここです。
『大いなる眠り』の日本語版を開く
海外:『さよなら、愛しい人』|八年前の恋人を探す男から、物語が始まる
著者:レイモンドチャンドラー/朗読:古屋敷悠/再生時間:11時間49分/聴き放題:対象
刑務所を出たばかりのマロイが、八年前に別れた恋人を捜している。長く離れていた女性を探す大男の、過去の関係から始まる犯罪小説です。
誰かにもう一度会いたい、という目的に引かれる人に。八年たって、相手はいまどこにいるのか。再会を望む側の気持ちだけでは届かない隔たりを思いながら、人探しの先を追う一冊です。
『さよなら、愛しい人』の日本語版を開く
海外:『高い窓』|消えた義理の娘と金貨、依頼人の疑いは正しいのか
著者:レイモンドチャンドラー/朗読:木村史明/再生時間:11時間10分/聴き放題:対象
消えた義理の娘リンダを捜してほしい。依頼した老女は、貴重な金貨もリンダが持ち逃げしたと信じている。マーロウが調べ始めると、脅迫や嘘に加えて、死体にまで行き当たります。
依頼人の説明をどこまで信じるか。そこが気になる探偵小説です。人の失踪と品物の紛失が重なっても、すぐ同じ犯人の仕業とは決められない。家族の中で向けられた疑いと、調べて分かる事実を切り分けながら聴きたい人に。
『高い窓』の日本語版を開く
海外:『ブラックサマーの殺人』|カリスマシェフの冤罪疑惑を、ポーが追う
著者:M・W・クレイヴン/朗読:藤井剛/再生時間:15時間17分/聴き放題:対象
カリスマシェフは冤罪なのか。『ブラックサマーの殺人』でワシントン・ポーが向き合うのは、すでに下された判断への疑いです。罪を着せられた人物がいるかもしれない、という問いに引かれる人に。
『ストーンサークルの殺人』に続くシリーズ第2作。捜査官ものを続けて聴きながら、今回は罪を問う側の判断も見直したい。犯人を捕まえるだけでは終わらない捜査が気になるときの候補です。
『ブラックサマーの殺人』の日本語版を開く
海外:『キュレーターの殺人』|クリスマスの贈り物や教会から、人の指が見つかる
著者:M・W・クレイヴン/朗読:藤井剛/再生時間:15時間24分/聴き放題:対象
クリスマスの贈り物に、人間の指が入っていた。カンブリア州では教会や精肉店からも切断された指が見つかる。祝い事や日常の場所に、異様なものが持ち込まれる事件です。
なぜそこに置いたのか、場所同士に関係はあるのか。残されたものの不気味さから捜査を追いたい人に、ポーの事件から。身体の切断が発端なので、刺激の強い題材を避けたい日には向きません。
『キュレーターの殺人』の日本語版を開く
海外:『グレイラットの殺人』|サミットの警戒と、三年前の事件が交わる
著者:M・W・クレイヴン/朗読:藤井剛/再生時間:16時間15分/聴き放題:対象
サミット関係者の男性が殺されて、政府はテロを警戒する。ところが捜査を任されたポーが疑うのは、三年前の強盗殺人との関係。同じ事件でも、政府が恐れることと捜査官が気にかけることは違います。
政治的な緊張の中で過去の事件を追う警察小説に引かれる人に。大きな脅威の説明だけで納得せず、個々の事件のつながりを考えたい回です。ポーのシリーズ第4作。
『グレイラットの殺人』の日本語版を開く
海外:『恐怖を失った男』|恐怖を感じなくなった元保安官に、人探しの依頼
著者:M・W・クレイヴン/朗読:藤井剛/再生時間:18時間27分/聴き放題:対象
頭のけがで恐怖を感じなくなって連邦保安官を辞めたベンに、元上司から人探しの依頼が届く。行方不明になったのは上司の娘。危険を怖がらない男が捜索を引き受ける、アクション小説です。
ワシントン・ポーものとは別のシリーズです。同じ作者で、主人公の性質が行動にどう関わるのかを楽しむ作品を探すならこちら。恐怖がないことは、どんな場面でも強さになるのか。その疑問を持ってベンを追いたい人に。
『恐怖を失った男』の日本語版を開く
海外:『ヨルガオ殺人事件』|ホテルの殺人と、もう一つの謎解きへ

著者:アンソニー・ホロヴィッツ/朗読:佐々木望・山口由里子/再生時間:27時間35分(全2商品合計)/聴き放題:対象
『カササギ殺人事件』の続編で、イギリスのホテルの殺人をめぐる話です。二度の謎解きを楽しむ構成に引かれる人に。事件そのものだけでなく、謎同士がどう組み合わされるのかも気になります。
前作から続けて、入り組んだ犯人当てに長く付き合いたい日に。音声版は上下巻で27時間35分。続きまでじっくり聴くつもりで選ぶ長編です。
海外:『その裁きは死』|作家と元刑事の組み合わせで、弁護士殺しを追う
著者:アンソニー・ホロヴィッツ/朗読:岩田光央/再生時間:16時間3分/聴き放題:対象
作家ホロヴィッツと元刑事の探偵が、弁護士の殺人事件を追います。作者と同じ名前の人物が、事件に関わる側として出てくるミステリーです。
『メインテーマは殺人』の二人が気になった人に。事件を捜査する探偵と、それを本にする作家。同じ出来事に違う立場から向き合う組み合わせに引かれるなら、弁護士殺しを題材にしたこの一冊が次の候補です。
『その裁きは死』の日本語版を開く
海外:『ダブル・クロス』|デトロイトの使い走りを描く、50分の犯罪小説
著者:ジェフリー・ディーヴァー/朗読:上野翔/再生時間:0時間50分/聴き放題:対象
デトロイトで、組織の使い走りをして小銭を稼ぐ男。高校卒業から十年、怖がられる外見でも、殺しにはまだ手を出していない。犯罪の近くで暮らす人物から始まる小説です。
捜査する側から離れて、組織の下で働く男の話を選びたい人に。50分で聴けるので、長編に入る前にディーヴァーを試したいときにも。短い枠で一つの物語を聴きたい日に。
『ダブル・クロス』の日本語版を開く
海外:『ダ・ヴィンチ・コード』|美術館の死体に残る暗号を、ラングドンが読む


著者:ダン・ブラウン/朗読:荻野晴朗・〆野潤子/再生時間:17時間42分(全3商品合計)/聴き放題:対象
ルーヴル美術館の館長が、ダ・ヴィンチの人体図を思わせる姿で殺される。館長の孫ソフィーは、祖父が残した暗号に気づく。ラングドンと一緒に、絵や記号に隠された意味を追う美術スリラーです。
作品に何が描かれているかだけでなく、なぜそこに描いたのかを考えるのが好きな人に。数列やアナグラムも暗号解読の題材になります。史実と小説の仕掛けを分けつつ、美術から謎が広がる物語を楽しみたい一冊。音声版は上巻から中巻、下巻へ続きます。
海外:『天使と悪魔』|盗まれた反物質と殺人予告に、時間が迫る


著者:ダン・ブラウン/朗読:荻野晴朗・〆野潤子/再生時間:20時間0分(全3商品合計)/聴き放題:対象
科学者が殺されて、遺体に残った紋章の意味をラングドンが調べる。科学者が生み出した反物質は盗まれてヴァチカンへ。教皇候補の失踪と殺害予告も重なって、謎を解く速さが命に関わる状況です。
科学と宗教を題材にしたスリラーで、時間切れが迫る物語が好きな人に。紋章を読み解くだけでなく、盗まれたものの所在も突き止めなければならない。複数の危機が重なる設定に引かれるならこちらです。上・中・下巻の順に一つの事件を追います。
海外:『オリジン』|スペインの三都市で、人類の起源を問う



著者:ダン・ブラウン/朗読:荻野晴朗・〆野潤子/再生時間:19時間58分(全4商品合計)/聴き放題:対象
スペインの三都市を舞台に、ラングドンが人類の起源と行く末をめぐる謎に向き合います。ビルバオ、マドリード、バルセロナという舞台と、問いの大きさで選ぶスリラー。
ラングドンの物語を別の土地でも追いたい人に。音声版は上巻・下巻がそれぞれ前後編に分かれています。最初の「上巻・前編」はプロローグと第1〜20章で、続きは「上巻・後編」です。
海外:『ウッドストック行最終バス』|一緒にいた、もう一人の女性が見つからない
著者:コリン・デクスター/朗読:井龍子/再生時間:11時間48分/聴き放題:対象
一緒にヒッチハイクをしていた女性二人のうち、一人がその夜、酒場で遺体になって見つかる。もう一人はどこにいるのか。なぜ名乗り出ないのか。モース主任警部が追うのは、死者と同行者をめぐる謎です。
同行していた人物なら何か知っているはず。そう考えたくなるのに、その人が見つからない。亡くなった女性の足取りと、もう一人が姿を見せない理由を結び付けて考えたい人に。
『ウッドストック行最終バス』の日本語版を開く
海外:『キドリントンから消えた娘』|二年後に届いた手紙は、娘の無事を証明するのか
著者:コリン・デクスター/朗読:井龍子/再生時間:13時間16分/聴き放題:対象
二年前に失踪した女子高生バレリーから、無事を知らせる手紙が届く。でも本人がどこにいるのか、生きているのかも分からない。両親への知らせをきっかけに、モース主任警部が真相を追います。
手紙があれば、生きている証拠になるのか。言葉と事実の隔たりが気になる人に。受け取った家族が信じたいことと、捜査で分かることを分けながら、長く途絶えていた娘の消息を追う一冊です。
『キドリントンから消えた娘』の日本語版を開く
海外:『幻の女〔新訳版〕』|死刑執行が迫る男を救えるのは、あの夜の女性だけ
著者:ウイリアム・アイリッシュ/朗読:野口晃/再生時間:13時間4分/聴き放題:対象
見知らぬ女性と食事や観劇を楽しんで帰宅した男を、殺された妻と刑事たちが待っていた。アリバイを証明できるのは、あの女性だけ。行方が分からないまま、死刑執行が迫ります。
偶然の出会いが命を左右するサスペンスです。誰が妻を殺したかに加えて、その晩初めて会った相手をどう見つけるのかも気になる。人探しに時間制限が重なる緊張感を求める人に。
『幻の女〔新訳版〕』の日本語版を開く
海外:『暗殺者グレイマン〔新版〕』|暗殺を終えた男が、各国のチームから追われる側へ
著者:マーク・グリーニー/朗読:木村元/再生時間:14時間5分/聴き放題:対象
元CIAの暗殺者ジェントリーが、ナイジェリアの大臣を殺したことで復讐を招く。大臣の兄である大統領の怒りを買って、各国の暗殺チームに追われることになる。人目につかず動く「グレイマン」自身が標的になるところから始まります。
諜報の世界を背景に、生き延びるための戦いを追うアクションスリラーです。仕事として狙った相手の死が、自分に危険を返してくる。その立場の変化に引かれる人に。シリーズ第1作なので、グレイマンものを最初から聴く入口です。
『暗殺者グレイマン〔新版〕』の日本語版を開く
海外:『カジノ・ロワイヤル』|スパイの任務を、バカラの勝負で果たす
著者:イアン・フレミング/朗読:星祐樹/再生時間:8時間32分/聴き放題:対象
ボンドの任務は、ロシアのスパイ、ル・シッフルをバカラで負かして、活動から退かせること。賭けの卓が、英国秘密情報部の仕事場になるスパイ小説です。
勝負の結果が任務の成否につながる設定に引かれる人に。007の中でも、相手を賭けで追い込む話を選びたい日に。
『カジノ・ロワイヤル』の日本語版を開く
海外:『ロシアから愛をこめて』|ボンド自身が、殺害の標的になる
著者:イアン・フレミング/朗読:宮本淳/再生時間:14時間21分/聴き放題:対象
ソ連の殺害実行機関SMERSHが、ジェームズ・ボンドを標的にする。諜報員自身に向けられた危険を追うスパイ小説です。
任務を進めるボンドが狙われたとき、どう切り抜けるのか。主人公の身に迫る脅威から007を選びたい人に。
『ロシアから愛をこめて』の日本語版を開く
海外:『007は二度死ぬ』|新しい任務で日本へ向かう、007の物語
著者:イアン・フレミング/朗読:渡辺克己/再生時間:9時間2分/聴き放題:対象
新しい任務で、ジェームズ・ボンドが日本へ向かいます。日本を舞台にしたスパイ小説を探すなら、候補に入れたい007です。
海外の諜報員の物語に、日本がどんな場所として出てくるのか。ボンドの行き先への関心から選びたい人に。
『007は二度死ぬ』の日本語版を開く次の一冊は、今日ほしい楽しさで選ぶ
迷ったら、国内は『火車』、海外は『そして誰もいなくなった』から。重い犯罪小説を続けて聴いたあとなら『氷菓』、一事件ずつ楽しむなら『シャーロック・ホームズの冒険』もいい選択です。
好きな朗読者から探したくなったら声優・俳優の朗読作品、ミステリー以外も聴きたいときはおすすめ小説へ。操作に慣れていない人向けには、再生速度やブックマークの使い方もまとめています。
Audibleの聴き放題で、気になる一冊を試す初めて使う場合の対象条件と登録手順は、Audibleの無料体験で説明しています。
一冊全体の短さと一話ずつの区切りで選ぶなら、Audibleの短編・短編集15選へ。





























































































