Audibleの人気作から一冊選ぶなら、問題を聞く前の正解に挑む『君のクイズ』、東京で引越しの日雇い仕事をしながら隣人たちと親しくなる『まち』、江戸深川の若者を描く『きたきた捕物帖』がおすすめです。気になる出来事を見つけたら、朗読者と時間も比べてみてください。
この記事の目次
過去のAudible公式人気一覧に載った小説と実用書から、9作品を紹介します。
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Audibleのプレミアムプランを30日間無料で試す人気の9作品を、ジャンルと聴く時間で比較する
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| 作品 | 選ぶ題材・位置づけ | 著者 | 朗読者 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 君のクイズ | 謎解き | 小川哲 | 斉藤壮馬 | 5時間30分 |
| 掟上今日子の備忘録(文庫版) | 忘却探偵・第1巻 | 西尾維新 | 堀江由衣 | 8時間59分 |
| ヒポクラテスの困惑 | 法医学・第6作 | 中山七里 | 石田嘉代 | 7時間34分 |
| まち | 現代の暮らし | 小野寺史宜 | 浅木俊之 | 8時間56分 |
| 退職クロスロード | 仕事・退職 | 安藤祐介 | 浅木俊之 | 9時間14分 |
| ひかりの魔女 よつば旅館の巻 | 再出発・旅館 | 山本甲士 | 中村友紀 | 9時間27分 |
| ハヤブサ消防団 森へつづく道 | 消防団・続編 | 池井戸潤 | 杉山怜央 | 15時間15分 |
| きたきた捕物帖 | 江戸の捕物帖 | 宮部みゆき | 桑原敬一 | 10時間44分 |
| インド人は悩まない:「考えすぎ」から解放される究極の合理思考 | 実用・思考 | インド麦茶 | 菅沢公平 | 5時間28分 |
プレミアムとスタンダードの使い方は、Audibleの料金と選び方にまとめています。
謎を追う小説なら、この3作品
君のクイズ|問題を聞く前に、なぜ正解できたのか
クイズ番組の決勝で、本庄絆は問題が読み上げられる前に正解を答えます。敗れた三島玲央は、その理由が分かりません。小川哲さんの『君のクイズ』は、あの正解に至る道筋を、三島が探していく小説です。
問題を知っていれば答えられる、という単純な話では済まない。三島は試合や自分の記憶を振り返り、本庄の答えを考え続けます。クイズの知識の多さより、一つの正解の裏に何があるかが気になる一冊です。

掟上今日子の備忘録|眠ると忘れる探偵が、密室の盗難を調べる
研究所から機密データが消えました。現場は密室で、疑われるのは4人の研究者と、事務員の隠館厄介。持ち物を調べてもデータは出てきません。ここに呼ばれたのが、眠ると記憶を失ってしまう探偵・掟上今日子です。
目の前の手掛かりから考えなければならない今日子と、疑いをかけられた厄介。探偵自身の記憶という条件も関わる、西尾維新さんのシリーズ第1巻です。

ヒポクラテスの困惑|新型コロナに感染した富豪の死と、未承認ワクチン
中山七里さんの法医学ミステリーで、シリーズ第6作です。舞台は2020年4月。新型コロナに感染した富豪の死と、秘密裏に入手した未承認ワクチンをめぐる疑問を、光崎教授たちが追います。
富豪の死に、未承認ワクチンはどう関わるのでしょうか。感染が広がる時期に、死因を調べることと、その周りにある思惑が絡みます。前作までの光崎教授たちを知る人には、今度はどんな死に向き合うのかという続きでもあります。
謎の種類をもっと比べたいなら、Audibleのおすすめミステリーにまとめています。

仕事や暮らし、人との出会いを聴くなら
まち|東京で働く若者と、隣人たちの小さなやり取り
小野寺史宜さんの『まち』の主人公・江藤瞬一は、東京で引越しの日雇い仕事をしています。仕事仲間とのおしゃべりや、アパートの隣に住む母子から頼まれる虫退治。祖父に勧められて出てきた街で、瞬一は少しずつ人とのつながりを持つようになります。
幼い頃に火事で両親を亡くし、自分のせいだったのではという思いを抱える瞬一。育ての親である祖父が、上京から4年たった彼を訪ねてくると言い出します。仕事仲間や隣人との小さなやり取りから、都会で一人暮らしをする青年の日々が見えてきます。
祖父は群馬県の片品村で、荷物を山へ運ぶ歩荷の仕事をしてきた人です。高校を卒業して都会へ出た瞬一にも、人を守れる人間になってほしいと願っていました。故郷で育ててくれた祖父と、東京で出会った隣人たち。瞬一の暮らす場所は変わっても、人を気にかけることを教えた家族の存在が、物語の根にあります。
退職クロスロード|退職する日の職場で、過去が動き出す
3月31日、総合メーカーの本社ビルで働く清掃員・守田守が、その日で定年退職する部長の佐和山に朝食へ誘われます。佐和山は、5年前に守田に命を救われたのだと言いますが、守田にはその自覚がありませんでした。
佐和山が退職後に始めようとしているのは、清掃会社です。守田の日々の仕事ぶりを見てきた彼は、一緒に働かないかと声をかけます。安藤祐介さんが描くのは、会社を去る部長と清掃員が、これからの働き方を考える物語。
佐和山を見つめるのは守田だけではありません。彼の失脚を止められなかった部下や、取締役にまでなった同期の女性など、会社で関わってきた人たちも登場します。同じ部長を知っていても、思い出す出来事はそれぞれ違う。年度末の一日に人々の記憶が集まり、肩書きからは分からない佐和山の歩みが見えてくる構成です。

ひかりの魔女 よつば旅館の巻|妻を亡くした料理人と、旅先の旅館
山本甲士さんの小説で、妻を亡くした50歳の四ツ葉直大が、洋食店を閉めて旅に出るところから始まります。旅の途中で資金が尽きた彼は、真崎ひかりとの出会いをきっかけに旅館で働くことになります。
ひかりが旅館を管理しているのは、入院した友人の代わりでした。自分の店を失った直大と、誰かの旅館を預かったひかり。料理人が、思いがけず新しい仕事場を得るところから物語が進みます。
直大が旅へ出たのは、気分転換のためではありません。妻との暮らしも、一緒に営んでいた店も失い、生きる意欲をなくしていたのです。その料理人に、ひかりは旅館の仕事を勧めます。悲しみの中にいる人が、初めて会った相手から仕事を任される。再出発を描く話でも、まずこの出会いに引かれます。

『ハヤブサ消防団』の続編を聴く
ハヤブサ消防団 森へつづく道|消防団員の作家が、文学賞候補になる
川に落ちた車から、シングルマザーの遺体が見つかります。八百万町ハヤブサ地区に暮らすミステリー作家・三馬太郎は、地元消防団の一員でもあります。池井戸潤さんの続編は、町で起きた死の謎から始まります。
太郎は町の歴史講演会で、歴史ミステリー作家の北原未南と知り合います。同じ文学賞の候補となった二人ですが、未南の作品には疑惑が浮かびます。消防団での日々に、同じ賞を争う作家同士の関係が重なります。『ハヤブサ消防団』に続く巻です。

江戸の人情ものと、実用書も候補に入れる
きたきた捕物帖|江戸深川を舞台に、若者と事件を追う
江戸深川で文庫売りをして暮らす北一には、いつか自分で作った文庫を売りたいという夢があります。文庫は、本や小物を入れる箱のこと。亡くなった岡っ引き・千吉親分の商いを引き継ぎましたが、岡っ引きとしてはまだ気弱な見習いです。
もう一人の「きたさん」は、長命湯で湯を沸かす喜多次。やがて北一の相棒となる人物です。北一は亡き親分の妻・松葉らに助けられながら、深川の事件や不思議な出来事を解き明かしていきます。商いの夢を持つ若者と、町の人たちとの関係を描く宮部みゆきさんの一冊です。

コラム|宮部みゆきさんの時代小説を読んできた方へ
北一が住む富勘長屋は、『桜ほうさら』にも登場する場所です。『初ものがたり』を読んだ方なら、あの稲荷寿司屋とのつながりも気になるところでしょう。別の主人公を追っていたときに知った町や人が、北一の暮らしにも関わっています。これまでの時代小説に親しんだ方には、その出会いも楽しみです。
インド人は悩まない|物語から離れ、考え方を読む一冊
インドのデリーで仕事をしてきたインド麦茶さんが、職場や日々のやり取りから、考えすぎへの対処をまとめた本です。
相手の意図を推測し続けるより、まず尋ねる。言い訳に別の問題を持ち出されたら、話を切り分ける。遅刻した運転手などの事例を通して、頭の中で悩み続ける代わりに、人とのやり取りをどう変えるかを考えられます。著者が現地で見聞きした場面から、日常にも使えそうな考え方を探す一冊です。
本書は、相手の態度をただまねればよい、と進むわけではありません。話を確かめずに察しようとする癖には、まず質問する方法を示す一方、他人の説明をうのみにせず、自分を守るために疑う場面も扱います。終盤では、強引さに染まりすぎないための注意にも触れます。著者が経験した環境を知りながら、自分ならどこまで取り入れられるか考えられる本です。

次の一冊は、気になる謎や人物から
人気順に並んだ作品にも、一冊で完結する小説とシリーズの続編が混ざっています。『君のクイズ』の一つの謎に浸るか、『ハヤブサ消防団』の太郎たちのその後を追うか。順位よりも、いま聴きたい物語から選べます。声から選びたいなら、声優が朗読するAudible作品でも比べられます。
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