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『この素晴らしい世界に祝福を!』(このすば)は、女神アクアと異世界へ転生したカズマが主人公のコメディです。カズマは食べ物や寝床にも困り、仲間に振り回されながら暮らしていきます。落ち着きたい主人公と、騒ぎを起こす仲間の掛け合いが好きな人には、雨宮天さんが一人で読むオーディブル版第1巻がおすすめです。
この記事の目次
このすばはどんな物語?

アニメでご存じの方も多いと思いますが、暁なつめさんの『このすば』は、ゲーム好きの佐藤和真、通称カズマが主人公です。亡くなったカズマは女神アクアに異世界行きを勧められ、持っていくものを1つ選べることになります。彼が選んだのは、アクア自身でした。
2人が降り立つのは、冒険者の集まるアクセルの街。冒険者になっても、まず必要なのは生活費です。食べ物や寝床を得るために働くカズマですが、アクアと一緒では、安定した暮らしも簡単には手に入りません。
仲間を募ると、爆裂魔法に夢中な魔法使いめぐみんと、女騎士ダクネスが加わります。めぐみんの魔法は強力ですが、1回使うと動けなくなってしまいます。ダクネスは高い防御力で仲間を守れる一方、剣の攻撃を当てるのが苦手です。頼もしい能力があるのに、それぞれ困ったところもある。カズマはそんな仲間たちと、日々の仕事や冒険をこなしていくことになります。
カズマが落ち着きたがるほど、周りが騒がしい
アニメは見たことがあっても、原作を読むのは初めてという人も多いはずです。女神と一緒の異世界生活と聞くと、頼もしい助けを期待したくなります。ところが、カズマの望む安定と、アクアたちの行動はなかなかかみ合いません。本人が落ち着こうとするそばから騒ぎになる、その食い違いに笑える作品です。
カズマには今日のお金や住む場所の心配があり、仲間には仲間の言い分がある。大きな事件の結果だけを追うより、誰が口を挟んで話がどう転がるかを楽しむ人に向いています。

「このすば、アニメで見たけど、カズマってずっと落ち着けないよね」

「安定して暮らしたいのに、仲間が騒ぎを起こすからね」

「分かる。俺も今度の旅行は、のんびりするって決めてる。しおりも作った」

「見せて。……朝7時から夜11時まで、予定が埋まってるけど」

「7時10分から20分は、何もしない時間」

「10分のんびりするために、6時に起きるの?」

「移動があるからね」

「落ち着きたいのに、自分で騒ぎを作ってる。カズマの仲間みたい」

「俺はカズマのつもりだったのに」

「本の中なら笑えるけど、旅行は落ち着いて過ごしたいな」
Audible版の雨宮天さんの朗読は、アニメとどう違って聞こえる?
雨宮天さんは、アニメでアクアの声を担当している声優です。第1巻の上下では、カズマやアクアの台詞に加え、台詞以外の説明文である地の文も担当します。一人の声で、会話から物語の説明までつないでいく朗読です。
雨宮天さんの語りを楽しむ
アニメではアクアを演じる雨宮さんが、朗読では相手役のカズマの台詞も読みます。女神と、それに振り回される主人公のやり取りを、同じ読み手が演じる形です。アニメと同じ配役で進むドラマではなく、雨宮さんの読み方でコメディを聴く楽しみがあります。
アニメのカズマの声との違い
アニメでカズマを演じているのは、福島潤さんです。第1巻の朗読ではその台詞も雨宮天さんが読むため、アニメで親しんだカズマの声との差が気になるという感想があります。
声や語り方が気になる人には、最初に第1巻上のプレビューを聴くのがおすすめです。

「アクアの声が好き、で飛び込むと、カズマがしゃべったところで『あれ?』となるかもしれない」

「雨宮さんの声でアクアを聴きたいのか、カズマの言い方を楽しみたいのかでも違うね」

「俺はカズマの言い方が気になる。まずは第1巻で試してから決める」

「私は、アクアが騒ぎを起こすときの調子が気になる。旅のしおりと違って、本の中では騒がしくてもいいし」

「しおりにも楽しみなところはある?」

「お昼ごはん」

「……そこはまだ『各自』って書いてある」

「楽しみなところだけ、私に任せてるじゃん」
Audible版このすばの第1〜4巻と朗読者
上下を合わせて、原作の第1巻を聴く
『あぁ、駄女神さま』の上巻には、プロローグと第1・2章が入っています。
- 『この素晴らしい世界に祝福を!1 あぁ、駄女神さま 上』は2時間43分。
- 『この素晴らしい世界に祝福を!1 あぁ、駄女神さま 下』は2時間33分。
上下を合わせると5時間16分です。紙で手に取りたい方は、原作の『この素晴らしい世界に祝福を!1 あぁ、駄女神さま』もあります。
第2巻からは、読む人も替わる
- 第2巻は、アニメでめぐみんを演じた高橋李依さんの朗読。『中二病でも魔女がしたい! 上』を聴く/『中二病でも魔女がしたい! 下』を聴く。
- 第3巻は、アニメでダクネスを演じた茅野愛衣さんの朗読。『よんでますよ、ダクネスさん 上』を聴く/『よんでますよ、ダクネスさん 下』を聴く。
- 第4巻は、アニメでウィズを演じた堀江由衣さんの朗読。『鈍ら四重奏 ~ナマクラカルテット~ 上』を聴く/『鈍ら四重奏 ~ナマクラカルテット~ 下』を聴く。
本編は第1〜4巻がそれぞれ上と下に分かれていて、ほかに特別短編のオーディオブックが3つあります。2026年10月現在、どれもプレミアムプランの聴き放題の対象です。
本編とは別に、アニメでカズマを演じた福島潤さんが読む24分の『オーディオブック特別短編集1』もあります。カズマたちの別の話を短く聴きたいときの一冊です。

「第1巻は上と下で5時間くらいだって。旅行の行き帰りで聴けそう」

「それ、しおりに『聴く時間』って書き足そうとしてない?」

「……もう書いた」

「聴くのくらい、予定にしないでいいよ」

「カズマたちが大変でも、こっちまで予定に追われなくていいのか」

「そう。それで、私たちのお昼ごはんはどうする?」

「おいしいものを食べる」

「急に、すごくいいしおりになった」

「何時に?」

「おなかがすいたら」
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