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『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(俺ガイル)は、友情や恋愛を冷めた目で見る八幡が、雪乃のいる「奉仕部」で頼みごとの解決に関わる青春小説です。ひねくれた独り語りと、周りとの距離が変わっていくところを楽しみたい人に向いています。アニメを知っていて、八幡の考え方を小説でも追いたい人には、石井一貴さんと戸田めぐみさんが読むオーディブル版がおすすめです。
この記事の目次
俺ガイルはどんな物語?

友達も彼女もいない高校2年生の比企谷八幡は、人と距離を置いて過ごしてきました。渡航さんの『俺ガイル』では、そんな八幡が学校の「奉仕部」で頼みごとの解決に関わります。
勉強も運動もそれなりにできるのに、ひねくれた言動で損をしているのが八幡です。青春を楽しむ同級生には冷ややかで、将来の夢は、働かないこと。
入部のきっかけは、八幡が書いた作文です。生活指導の平塚静先生に連れていかれた先にいたのが、雪ノ下雪乃。学園一の美少女と出会っても、2人の性格が邪魔をして、簡単には恋の話になりません。
部を訪ねる由比ヶ浜結衣の相談は、誰かに渡す手作りクッキーをうまく作れないというものです。人づき合いを避けてきた八幡も、雪乃と一緒に、その困りごとに関わることになります。
八幡のひねくれた見方と、人との距離が変わる面白さ
結衣が手作りクッキーの相談をすると、雪乃は作り方を教えようとし、八幡は受け取る側の気持ちから考えます。うまく作ることと、渡された人がどう思うか。同じ頼みごとに向き合っていても、二人がまず気にすることは違います。
八幡は、奉仕部の依頼にも後ろ向きな見方から答えを出し、周りを引かせてしまうことがあります。何を解決するかに加えて、どうしてそんな答えにたどり着くのか。その考え方まで追いたくなる主人公です。
原作で追いたい、口に出さない八幡の言い分
八幡が口に出さない言い分も分かるのが、原作小説の独り語りです。アニメで八幡の台詞が気になった人には、その考えを文章で追う楽しみがあります。ひねくれた一言に「分かる」と感じることもあれば、「そこまで言わなくても」と思うこともあるでしょう。
オーディブル版なら、周りとの会話と、八幡の独り語りの両方に声が付きます。語り手の言い方まで味わいたい人に合いそうです。

「アニメで八幡を見たとき、ひねくれたことを言うのに、ちょっと分かるなって思ったんだよね」

「一人でいるほうが気楽、っていうところ?」

「うん。俺も昼休みは一人で過ごしたいし」

「じゃあ、今日は別々に食べようか」

「……今日、何を食べる予定?」

「駅前のカレー」

「あの店、俺も行こうと思ってた」

「一緒に行く?」

「どうしてもって言うなら」

「そこは普通に『行きたい』でいいよ」

「行きたい。大盛りにしたい」

「急に素直になったね」
Audible版の石井一貴さん・戸田めぐみさんの朗読は、どんなふうに聞こえる?
『俺ガイル』のオーディブル版は、石井一貴さんと戸田めぐみさんが、複数の人物を演じ分けながら朗読しています。石井さんは、声優・ナレーターとして活動しています。戸田さんは、アニメ『NEW GAME!』で篠田はじめを演じた声優です。
アニメの声との違いと、八幡の心情が伝わる語り
八幡のひねくれた語りと、周りのにぎやかな人物との声の違いを楽しんだ人がいます。
雪乃の声はアニメの印象と違って気になったものの、八幡の独り語りには感情がこもり、気持ちをつかみやすかったという人もいます。
アニメでの声の印象が強い人には、最初に第1巻のプレビューを聴くのがおすすめです。

「八幡の心の声、どんな言い方になるんだろう。俺はそこを聴いてみたいな」

「自分の心の声と、比べるつもり?」

「俺はもう少し素直だと思うけど」

「さっきカレーに誘ったときも?」

「『誘ってもらえて嬉しいけど、今すぐ喜んだら……』って」

「顔にはすぐ出てたよ」

「声になる前に伝わってたのか」

「八幡の語りも、言い方で印象が変わりそう。私はそっちを聴いてみたいな」

「じゃあ、プレビューを聴いてからカレーに行こう」

「大盛りにしたい、はもう伝わったからね」
Audible版俺ガイルの第1巻と続巻
2026年10月現在、オーディブル版の第1巻は7時間9分で、プレミアムプランの聴き放題の対象です。紙で手に取りたい方は、原作小説の『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』もあります。
コラム|本編と『結』の違い
『俺ガイル』には、由比ヶ浜結衣を中心に描く『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結』もあります。題名に『結』が入っているかどうかで、本編と見分けられます。結衣の物語をもっと読みたい方には、『結 1』もおすすめです。
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