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国宝のオーディブル|役者たちの人生を、尾上菊之助(現・八代目尾上菊五郎)の朗読で

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『国宝』は、極道の一門に生まれた立花喜久雄が、歌舞伎の世界で芸を磨いていく物語です。舞台に立つ姿だけでなく、喜久雄を育てた人、支える人、ときには傷つける人との関わりにも引かれる小説です。役者たちの人生を声で味わいたいなら、歌舞伎俳優の尾上菊之助さん(現・八代目尾上菊五郎さん)が読むオーディブルがおすすめです。

この記事の目次
  1. 『国宝』はどんな物語?
  2. 芸を磨く喜久雄と、周りの人たちの人生が気になる
  3. Audible版の尾上菊之助さん(現・八代目尾上菊五郎さん)の朗読は、どんなふうに聞こえる?
  4. Audible版『国宝』の上巻・下巻と特別音声
  5. 今回紹介した作品はこちら
  6. この作品が好きなら、こちらも

『国宝』はどんな物語?

国宝 上 青春篇の表紙
『国宝 上 青春篇』をオーディブルで聴く

映画でご存じの方も多いと思いますが、吉田修一さんが描く物語は、1964年の元日、長崎の料亭から始まります。

立花喜久雄は、長崎の極道の家で育った、並外れた美しさを持つ中学生です。父を亡くして大阪へ移り、歌舞伎俳優の二代目花井半二郎の家に預けられます。そこで同じ稽古を受けるのが、半二郎の息子の俊介。歌舞伎の家に生まれた俊介と、家の外から来た喜久雄が、ともに芸を学ぶようになります。

喜久雄と一緒に大阪へ向かうのが、年の近い友人の徳次です。

芸を磨く喜久雄と、周りの人たちの人生が気になる

映画は見たことがあっても、原作を読むのは初めてという人も多いはずです。『国宝』では、芸を目指す喜久雄の姿と、周りの人々との関わりを、長い時間をかけて追っていきます。

物語は長崎や大阪から、オリンピック後の東京へも広がります。舞台や映画、テレビの世界が変わっていく時代を背景に、喜久雄たちが芸を磨き、役者として生きる姿を追える小説です。

半二郎は、俊介にとっては父であり、喜久雄にとっては師匠です。同じ厳しい稽古の場でも、父のもとで育つ息子と、家の外から来た弟子とでは立場が違います。芸の上達とともに、師弟と親子の関係を読むところに、この小説の面白さがあります。

ユウ

「『国宝』、映画で知ってから原作も気になってるんだ。舞台に出ていない時間にも、いろいろありそうで」

ミナ

「喜久雄が誰に出会って変わっていくのか、私も読みたいな」

ユウ

「俺も文化祭で木の役をやったから、役者の気持ちは少し分かる」

ミナ

「急に並ぼうとしないで」

ユウ

「練習には全部出たよ。台詞がないから、休んでも分からなそうなのに」

ミナ

「立つ場所とか、決めるでしょ」

ユウ

「途中で風が吹くから、揺れ方も練習した」

ミナ

「思ったよりちゃんと木をやってた。喜久雄が役者になるまでの話も気になる?」

ユウ

「うん。舞台に出るまでのことを知ったら、その人の見え方も変わりそう」

ミナ

「木も、黙って立っていただけじゃなかったんだね」

ユウ

「当日は風が吹く場面ごと飛ばされたけどね」

ミナ

「結局、黙って立ってたんだ」

Audible版の尾上菊之助さん(現・八代目尾上菊五郎さん)の朗読は、どんなふうに聞こえる?

商品に尾上菊之助さんの名前で載っている朗読者は、2025年5月に八代目尾上菊五郎を襲名した歌舞伎俳優です。

人物の年齢や、暮らす土地の言葉を聴く

朗読では、若い喜久雄と俊介の会話も、師匠の半二郎の台詞も、菊五郎さんが一人で読みます。映画でそれぞれの人物の姿や声が印象に残っている人も、小説では一人の読み手が演じる会話を聴くことになります。

長崎や大阪の方言の読み方を楽しめるという感想があります。

喜久雄が育った土地と、歌舞伎を学ぶ土地の言葉を、菊五郎さんの語りで聴けます。文字で読むときには自分で思い浮かべる訛りも、朗読では声の調子として伝わってきます。

稽古で交わされる言葉も聴く

喜久雄と俊介が受ける稽古の場面も、歌舞伎俳優の菊五郎さんが読みます。小説では、舞台で観客に見せる芝居へ至るまでの、芸を教わる時間も描かれます。舞台で演じる台詞と、稽古で教える師匠や教わる弟子の会話。その違いにも注目して聴けます。

声の強弱やテンポで、人物の姿が浮かぶ

歌舞伎の場面で、台詞の抑揚やリズムから、舞台を見ているように感じるという感想があります。

読む声の調子が好みに合うか気になる人には、最初に上巻のプレビューを聴くのがおすすめです。

ミナ

「舞台の台詞だけじゃなくて、普段の会話も聴いてみたいな」

ユウ

「少年から年を重ねた役者まで、一人で声を変えるところも気になる」

ミナ

「ユウの木も、舞台の後ならしゃべった?」

ユウ

「しゃべったよ。打ち上げで普通に」

ミナ

「やっと台詞が」

ユウ

「でも、みんな『木、メニュー取って』『木、ポテトいる?』って」

ミナ

「名前がなくなってる」

ユウ

「着替えたのに、全然戻らない。喜久雄たちは、舞台を降りたら誰とどんな声で話すんだろうね」

ミナ

「そういうところも、小説で知りたいな。それで、木はポテト食べたの?」

ユウ

「ミナまで続けないでよ」

Audible版『国宝』の上巻・下巻と特別音声

2026年10月現在、上下ともプレミアムプランの聴き放題の対象です。表の再生時間には、本編の後に入っている特典の「特別音声版」も含まれます。

作品名 再生時間
国宝 上 青春篇 21時間7分
国宝 下 花道篇 22時間2分

合計は43時間9分です。

特別音声版は、舞台を見ているような雰囲気で菊五郎さんの語りを楽しめる特典です。

紙で手に取りたい方は、文庫の『国宝 上 青春篇』もあります。

Audibleを初めて使う人は、Audibleの登録ページから始められます。無料体験の条件や登録の流れは、Audibleの無料体験で紹介しています。

今回紹介した作品はこちら

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